7−16、蒼月 side
7−16、蒼月 side
「なぁ、蒼月。そろそろ飛ばしてやろうか?」
「会話も久々に楽しんだしなw 別れの挨拶でもさっさと済ませろ」というモーブはどこまでも強引である。
「…そうね。」
(いつまでもここにいてはいけない人間なのよね、私。)
そう心の中で呟くと、チクリと胸が痛んだ。
「プラム、リオウさん、ティル。そろそろ時間だって。私帰るね。」
そう言って、一人ひとりと抱き合って別れの挨拶をする。
「元気でのぉ。ソウ。」
「うん、プラムも。私、プラムの完全お姫様状態見たかったな♪」
「…………面倒じゃが、機会があればの。」
クスクスと笑い合ったあと、今度はリオウさん。
「ソウ様、どうかお元気で。お次に来られる時はこちらに永住をお考え下さいね。」と爽やかに笑う。
(……次に来たら返してもらえないかも(汗))
不安である。
その爽やかな笑顔が危険だと思う。
「姉ちゃん。」と抱き付いてくるティル。
「姉ちゃん、人に流されちゃダメだよ!!しっかり自分を持って自分で決めていかなきゃとんでもないことになるよ!!!」と耳元でヒソヒソと告げ、今度は体を離す。
(??なに?どういう事??)
ティルの言葉にドギマギする。
「ちょっと寂しいけど、元気でね!!!」
と元気いっぱいに笑ってくれたティルの頬にキスをする。
少し驚いて固まった後、すぐに照れて赤くなったティル。
(かわいい/////)
「こんな弟が欲しかった。」と心の中で呟く。
でも、すぐに顔色を段々(だんだん)と赤から青、青から白へと変え、ガタガタ、ブルブルと震えだすティル。
(どうしたのかしら?)
後ろを振り向くと恐ろしいほど不機嫌な表情をしたマルス、凶暴なほど美しく微笑むリオウさんとプラムの姿。
そして3人はまっすぐにティルへと鋭い視線を向けている。
(こ、怖いんですが(泣))
いまの3人に向けて思う感情はきっとティルと同じだと思った。
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