3-1 蒼月side
3−1 蒼月side
(ん…、まぶしい)
私は、光で目を覚ました。
「おや、目が覚めましたか?気分は如何ですか?」
(あれ?この青銀の髪の人……)
「どうしました?やはりどこか痛むのですか?」
少しぼんやりしていると、眉間に皺を寄せて心配そうに見つめた彼の腕が頬に伸び、顔が近付いてきた。
「!?えっ!あ、いえっ、大丈夫ですっ。
あのぉ〜…、大変申し上げにくいのですが、どちら様でしょうか?」
(あ〜〜、びっくりしたぁ〜!)
絵に描いたような美青年の接近にドギマギしながらも、とっさに“あなたはどちら様?”と聞いていた。
「あぁ、私ですか?
私はこの船の船医をしている、リオウ・ピオニーといいます。あなたは?」
「あ…。すいません、私は東雲蒼月です。」
「シ…ノ、ノメっ…!!」
青銀の髪の美青年、リオウさんは目を見開いて固まっている。
(どうしたんだろう?)
私が小首を傾げていると…
「東雲苑治さまと東雲辰砂さまをご存じですか?」
(シノノメエンジとシンシャ?)
「はぁ?父と母をご存じで?」
「お父さん、お母さん。こんなキレイな人と知り合いだったのねぇ〜」と変に感心していると、
「…………完璧、血縁者…ですね……。あぁ、それでそのブレスレットを…」
(はいぃ?なんですとぉ?今なんと??)
そう言うとリオウさんは、口に人差し指を当てて一人でブツブツ言いながら、なんだかとっても考え込むような顔をしている。
「あの、すみません。「血縁者」ってどういうことですか?」
ずっと「…どういうことでしょう?」、「ん〜、あ〜」っといっているリオウさんに思考を止めて、疑問に思ったことを聞いてもらいたくて声をかけた。
「はっ!!」と我に返ったリオウさんは、
「どうも、すいません。少々、あり得ない事態でしたので………。「血縁者」と言うのはですね。実は、こ…『お〜い!兄ぃちゃ〜ん。姉ちゃん起きたぁ〜?』 ……す。 」
リオウさんの声をさえぎって、部屋にバンっと飛び込んで来た砂色の髪。
(………………すいません、リオウさん。一体…、なにを言ったのか聞こえなかったんだけど………。)
「はぁぁぁ〜」と大きな溜息をついて、私は大きく肩を落とすハメになった………
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