表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/70

7−3、蒼月 side


読者数が7000人を超えていました!!

本当にご愛読下さりありがとうございます。


至らない作者ではありますが、これからもよろしくお願いいたします。

                   多茅春人


7−3、蒼月 side




マルスに告白されてしまった!!



私はマルスを“お父さん”と勘違(かんちが)いしたこともあってか、“マルス = 兄弟”という認識(にんしき)でいたのだ。



目からウロコとはこのことだ…。



「…あのね、マルス。私、マルスの事、兄妹みたいに思ってるの………」



「なにか言わなきゃ!」と思って出た言葉がこれ。



情けない話です…。



「あぁ。別に今はそれでいい。だが俺はお前を(はな)したくはない。」



そう言ってマルスは私の(ひたい)にキスを落とす。




(「今はそれでいい。」ってなに!!後があるとでも言うのかっ!!!!!)



パニくる私!!



「…なぁ。お前の世界のものを1つよこせ。」


「………なんで?」


「お前の世界に、お前を迎えに行く時に必要なのだろ?」




(「お前を迎えに行く時に必要」?)



なにかはぐらかされた気がする。

答えを期待していたわけではないが、ちょっとマルスの話す意味がわからない。



「ん、まぁいいけど。私のリュックはどこにあるの?」

「リュック?荷物のことか?それならばここにある。」


そういって腕を一本、私から放すと、マルスは首のペンダントに手をかざし、私のリュックを取り出した。



(そう言えば…)



「ペンダントは収納庫(しゅうのうこ)機能(きのう)があったんだっけ。」


「あぁ。ほら。」



「ありがとう」


マルスが(わた)してくれたリュックから私はパソコンのデータを記憶(きおく)しておくステック型装置(そうち)を取り出した。


リュックを私が(あさ)っている間もマルスは私の肩を背後(はいご)から抱きすくめている。



(じゃれついてるのかな?)



「大きな犬みたい…」と思ってマルスを放置(ほうち)



この装置に私はいつも和風(わふう)素材(そざい)で作られたお気に入りの根付(ねつけ)をつけている。



(これを外して…)



「はい、マルス。」


マルスにお気に入りの根付を渡す。




「ありがとう。」と柔らかな笑顔で受け取るマルス。


この笑顔がちょっと厄介やっかいだと私は思う。



(この笑顔を見ると、なんでもゆるしちゃう気分になるわ〜……)


って思ってしまう私がいる事を認識してしまうから。




「ねぇ、なんで根付が欲しかったの?」


もう一度、理由を(たず)ねる。



「もう、これはもらったから返さない。」

「返さなくていいから理由は?」



(?人質ならぬ物質(ものじち)(あつか)いに見えるのは気のせい??)



ペンダントの中に根付をしまったマルス。

また真剣(しんけん)な目をしている。



「…エンジ様のところにソウを(もら)いに行くことを(たの)みに行く時に必要(ひつよう)だからだ。」


「“私を貰う”?あの〜、マルス。私は“モノ”ではないのですがね…」




(なんなのよ!人をモノ扱いしてぇぇぇぇ!!!)



一気に不機嫌(ふきげん)になる私。


「…ソウ?何か勘違いしていないか?“貰いに行く”とは“結婚の申し込みをする”ということなのだが……」



(は?“結婚”??)



「えぇぇぇ!!ちょっと!!ダメだよ!!!!父さんと結婚する気なのマルス!!!」




ゴンと私の肩に顔をうずめるマルス。



(ちょっと!父さんとマルスがひっついちゃったら我が家は崩壊(ほうかい)だよ!!!)




「わ〜!どうしよう!!絶対ダメだからね!!!マルス!!!」と更に言っていると、「……わかった。はっきり言おう。」と言うマルスの低い声が聞こえる。



(え〜っと…、マルスさん??私、貴方あなたおこらせる様なこと言いましたっけ…??)



身を固まらせ、オドオドする私。


その私を他所よそに、私の肩にうずめていた顔を上げ、しっかりと私の目を()らえたマルスは1つ深く息を吸ってから口を開いた。



(な、何を言われるのやら(汗))


更にパニックになった私は、「一体、どうすればいいのよ!!」と心の中で叫んでいた。



御意見・ご感想、誤字・脱字のご指摘はして下さると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ