7−3、蒼月 side
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多茅春人
7−3、蒼月 side
マルスに告白されてしまった!!
私はマルスを“お父さん”と勘違いしたこともあってか、“マルス = 兄弟”という認識でいたのだ。
目からウロコとはこのことだ…。
「…あのね、マルス。私、マルスの事、兄妹みたいに思ってるの………」
「なにか言わなきゃ!」と思って出た言葉がこれ。
情けない話です…。
「あぁ。別に今はそれでいい。だが俺はお前を離したくはない。」
そう言ってマルスは私の額にキスを落とす。
(「今はそれでいい。」ってなに!!後があるとでも言うのかっ!!!!!)
パニくる私!!
「…なぁ。お前の世界のものを1つよこせ。」
「………なんで?」
「お前の世界に、お前を迎えに行く時に必要なのだろ?」
(「お前を迎えに行く時に必要」?)
なにかはぐらかされた気がする。
答えを期待していたわけではないが、ちょっとマルスの話す意味がわからない。
「ん、まぁいいけど。私のリュックはどこにあるの?」
「リュック?荷物のことか?それならばここにある。」
そういって腕を一本、私から放すと、マルスは首のペンダントに手をかざし、私のリュックを取り出した。
(そう言えば…)
「ペンダントは収納庫の機能があったんだっけ。」
「あぁ。ほら。」
「ありがとう」
マルスが渡してくれたリュックから私はパソコンのデータを記憶しておくステック型装置を取り出した。
リュックを私が漁っている間もマルスは私の肩を背後から抱きすくめている。
(じゃれついてるのかな?)
「大きな犬みたい…」と思ってマルスを放置。
この装置に私はいつも和風素材で作られたお気に入りの根付をつけている。
(これを外して…)
「はい、マルス。」
マルスにお気に入りの根付を渡す。
「ありがとう。」と柔らかな笑顔で受け取るマルス。
この笑顔がちょっと厄介だと私は思う。
(この笑顔を見ると、なんでも赦しちゃう気分になるわ〜……)
って思ってしまう私がいる事を認識してしまうから。
「ねぇ、なんで根付が欲しかったの?」
もう一度、理由を尋ねる。
「もう、これはもらったから返さない。」
「返さなくていいから理由は?」
(?人質ならぬ物質扱いに見えるのは気のせい??)
ペンダントの中に根付をしまったマルス。
また真剣な目をしている。
「…エンジ様のところにソウを貰いに行くことを頼みに行く時に必要だからだ。」
「“私を貰う”?あの〜、マルス。私は“モノ”ではないのですがね…」
(なんなのよ!人をモノ扱いしてぇぇぇぇ!!!)
一気に不機嫌になる私。
「…ソウ?何か勘違いしていないか?“貰いに行く”とは“結婚の申し込みをする”ということなのだが……」
(は?“結婚”??)
「えぇぇぇ!!ちょっと!!ダメだよ!!!!父さんと結婚する気なのマルス!!!」
ゴンと私の肩に顔をうずめるマルス。
(ちょっと!父さんとマルスがひっついちゃったら我が家は崩壊だよ!!!)
「わ〜!どうしよう!!絶対ダメだからね!!!マルス!!!」と更に言っていると、「……わかった。はっきり言おう。」と言うマルスの低い声が聞こえる。
(え〜っと…、マルスさん??私、貴方を怒らせる様なこと言いましたっけ…??)
身を固まらせ、オドオドする私。
その私を他所に、私の肩にうずめていた顔を上げ、しっかりと私の目を捕らえたマルスは1つ深く息を吸ってから口を開いた。
(な、何を言われるのやら(汗))
更にパニックになった私は、「一体、どうすればいいのよ!!」と心の中で叫んでいた。
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