表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/70

2−3 マルスside

本文中にDNA鑑定に関する妄想表現等があります。御気分を害される方は3−1へとお進みください。

2−3マルスside


「彼女は余程(よほど)まだ疲れてるんでしょうね。体力が回復する前にDNA鑑定(かんてい)でもしましょうかね…。」


(は?“彼女”………?)


「リオウ、こいつは“女”…なのか?」


俺は、このおぼれ死にかけた人物が、“女”だということに言葉を失った。


俺の家の直系男子、しかも長子にのみしか現れない“赤い髪”に“赤い目”。髪と目の片方だけなら、直系の男女にのみ必ず現れているが、それが両方そろい、なおかつ、“女子”に現れることは全くない。両方をそろえ持つ女子が現れるのは、この世界に危険が迫った時だけだといわれている。


「えぇ。この子は女性ですよ。マルス様、口の中の細胞を下さい。

あなたのDNAと彼女のものを比べて、血縁(けつえん)かどうか調べますから。」


(リオウ………マッドサイエンティスト化しいてるな。目がアヤシくなっている…)


少々危険な香り(ただよ)うリオウには逆らわないに限る。冷汗(ひやあせ)が背を流れていくのを感じた。


「あぁ、わかった。もし、俺と血が(つな)がっていなかったら…」


「この世界では“赤髪・赤眼”を持つものは限られています。ですので、血のつながりがないというのは、この世界のものでも、スカーレット王国のものでもないだけでしょう。それに、“世界の危機”はマルス様のひぃおじい様の代で完全に食い止められておりますでしょう?ですから、今、“赤い髪”に“赤い目”の“女性”が現れるのは不自然です。」


(リオウがいうのも最もなんだがな……。ん?)


「おい、リオウ。彼女のDNAはなにからとるつもりだ?」


すこし、引っかかったことを聞いてみた。


皮膚(ひふ)または血ですよ。寝ている人から取るならそれくらいしかとれませんからね。」


“ミトコンドリアパターンなどを比べるんですよぉ〜”っと言って楽しげに鼻歌を歌っているリオウ。


(今のリオウに(さか)らってはいけない………)


こうして大きなため息をついた俺は、ティルと共に船の一番下にあたる第五(だいご)階層(かいそう)にあるリオウの趣味(しゅみ)の部屋、名付けて『開かずの研究室(けんきゅうしつ)☆』という(ひど)くアヤシさただよう場所に連行(れんこう)されたのだった。










本文中のリオウ・マッドサイエンティスト化設定やDNA鑑定などについては妄想が入っています。実際のモノとは分けてお考えください。


 誤字・脱字はご指摘くださるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ