表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/70

6−4 蒼月side


6−4 蒼月side


「シノノメ〜!!大腸(だいちょう)(きん)プレートがヤバいことになってるぞ!!!」


(そう)(げつ)w また(めずら)しく抗生物質(こうせいぶっしつ)()りの栄養培(えいようばい)()に白カビ()やしたんやってなぁ〜!」


「それは…、プレート培地にするとき、培地がまだ熱いときに抗生物質をいれちゃって……」


「…おい、それじゃぁ抗生物質の意味がねーだろ!!抗生物質の効き目を(つぶ)してどうするんだよ!」


「…すいません(沈)」


「おい!シノ!!オートクレーブ使うぞ!!!」


「っへ??オートクレーブ?(となり)部屋のものを使って下さい。っあぁ!!!先輩(せんぱい)!ショウジョウバエが大腸菌培地(だいちょうきんばいち)喰ってる!!!」


「うわ!!どっから侵入(しんにゅう)してきやがった!!!このハエ!!」


「2部屋隣の研究室のハエかもね……って、げげっ!!マイちゃん!!マイちゃんの培地に白カビが!!」


「え!!やり直しやん!!抗生物質なしプレート培地の補充(ほじゅう)は!!?」


「ないよ〜!マイ先輩!!」


「ホンマかいな!!うわぁ〜、どないしよかな…(悩)」


「あ!マイちゃん、すぐ抗生物質なしプレート培地できるよ!私の新しい培地は気圧(きあつ)殺菌(さっきん)する機械(きかい)殺菌中(さっきんちゅう)なの!!今回は前回の失敗(しっぱい)を直して、人肌(ひとはだ)に冷めたころに抗生物質を1/1000希釈(きしゃく)で加えるから、抗生物質を加える前にシャーレに分けて、抗生物質なしプレート培地を数枚固めとくわ…って、ちょっ、そこっ!!!(焦)」


「ん??なに?ソウゲツ??」


「『ん??なに?』じゃない!!圧が下がりきってないのに開けちゃダ…」



ガコガコ…






!!!!!!!!!!!!!!!っドッカーン!!!!!!!!!!!!!!







「「「っぎゃぁぁぁ〜〜〜〜!!!!!」」」「っ、言ってる(そば)から(ふた)を回すなぁぁぁ!!!!!(怒)」






っがば!!


「〜っはぁ、はぁ、はぁ…」


(あり得ない!!そんなのあり得ない!!フタ開けて水蒸気(すいじょうき)がドッカーン、(そこ)(ぶた)までぶっ飛ぶなんて…)


かなり錯乱さくらんして飛び起きた私はふっと、何か違うことに気がついた。


「ん、あれ??ここは??」


今まで大学の研究室(けんきゅうしつ)にいたつもりだったのに、天蓋付(てんがいつ)きのフカフカで非常(ひじょう)高級感(こうきゅうかん)(ただよ)うベッドの上。


ついでに着替(きが)えた記憶(きおく)もない白い(きぬ)のネグリジェを私は着ていた。



「夢だからあんなに(すご)大爆発(だいばくはつ)だったのか…」と私は「っホォ〜」と胸を()で下ろした。


(あんな事が起こったら、掃除(そうじ)怪我(けが)手当(てあ)てが大変だものね…)


「マイちゃんがいたら、間違(まちが)いなく『気にするところはソコかい!!』と突っ(つ こ)まれていただろうな〜。」、なんて、そんな暢気(のんき)なことをボーっと考えて、夢から抜け出せず、ウツラウツラしていた。




カチャ…キィー…



ドアの開く音がふいに聞こえ、足音も静かにやって来たのは…


「起きたか。」


「……マ、ルス??」


「なんだ、その疑問形(ぎもんけい)は。それより気分はどうだ?」


ギシリ、ベッドの(はし)腰掛(こしか)けたマルスは私の(ほほ)に手を伸ばして、その手の中に私の頬を柔らかく(つつ)んで顔をマルスの方へと向けさせた。


(あぁ、この顔は…。そうだ、ここは異世界、父さんのふるさと。)


まだぼんやりとした頭で、ボーっと考えていると、「どうした?まだ気分が悪いのか?」と気遣(きづか)わしげに声がかけられる。


その声で、「っは!」っと(われ)を取り戻し、「ん、もう大丈夫よw」と反射的(はんしゃてき)()顔付(がおつ)きで返事をすると、明らかにホっとしたように「そうか。」と(やわ)らかい笑みを見せるマルス。




(……/////い、一体どうしたんだマルスは///////!!!)




マルスの(いつく)しみを込めた微笑(ほほえ)みに、心臓(しんぞう)は私の意志(いし)とは(はん)して、バクバクと音を立てていた…。




ご意見・ご感想、誤字・脱字・話のおかしなところはご指摘は教えて下さると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ