5−10 蒼月side
なんとかupすることができました。
以後の更新は9月中旬の土日に週1でupしていきたいと思っています。
5−10 蒼月side
「目は赤いままだな…」
「本当ですね………、マルス様…。姉ちゃん、ほら鏡。」
「ありがとう。」とティルに礼を言い、鏡を受け取り覗き込む。
そこには蒼い髪に赤い目を持つ私。
(ホントだ、目は赤いまま……)
「〜〜〜今度は成功したと思いましたのに……」がっくりと床に両手・両膝を
つけて落ち込むリオウさん。ホント、“oTL”って感じだ…。
「リオウ、明日までに目の色を変えるための改良ができるか?」
「…マルス様…………。やってみます。が、できるかどうかはわかりません。」
立ち上がり、銀ブチ眼鏡の端をクイッと上げてマルスに答えるリオウさん。
「わかった。やってみるだけ、やってみてくれ。無理だったら……」
そこで言葉を切って私のほうを向く。
(なによ!!)
「遠くにいた、“身寄りのない親戚を見つけて拾ってきた”とでも言うさ。目だけが赤いならなんとかなる。」
「なるほど!」とでも言うように、ポンっと手を叩くリオウさん。
「あぁ、そうですね。赤目は王族の証。そうなればブレスレットも隠さなくてよくなりますし……。ちょっと弱いですが、言い訳にはなるでしょう。」
「…というわけだ
ソウ、リオウの改良が間に合わなければ、名実ともに俺の“親戚”扱い決定だ。」
「覚悟しろよ。」と目で物をいう。
(私の意見は聞かないんですか……、あなた方。)
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こうして、私の異世界・初日は終わっていった。
これから、どうなるんだ私!!!
ご意見・ご感想、誤字・脱字のご指摘は教えて下さるとうれしいです。
評価をくださった方、今まで気づかずに申し訳ありません。とても嬉しかったです。これからも御贔屓にして下さると光栄です。
追伸
次話から急展開の予定です。辻褄が合わないとお思いの事がありましたらご一報下さると、とても嬉しく思います。
多茅