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遺品の行方

「お疲れさん!坊主!なかなかやるな~!」

「おっちゃん!」

「お?しかも宝珠持ちかラッキーだったな。」


そういって戦士のおっちゃんは俺に牙と宝珠を渡してくれた


「ゴブリンエリートの宝珠は結構貴重だからな。大事に扱えよ。」

「うん!」

「魔法使いのおっちゃんも、ひーのおっちゃんもありがとう!」


「ひーのおっちゃん・・・」

「・・・ねぇ君その牙よく見せてくれない?」

「??いーよ。」


魔法使いのおっちゃんに牙を渡す


「・・・・・・やっぱり。これガドルエースの牙だ。」

「ガドルエース!?坊主!ずいぶんなレアものを倒したんだなぁ!」

「ガドルエースの牙!?ひぃぃぃ!」


ヒーヒーうっせえなぁ


「偶然だよ?なんか怪我してたし。近くに冒険者の死体もあった。」


少し嘘をついたあんまりでしゃばるのもアレだろう


「冒険者!?オイそれどんなやつだった!?」


魔法使いがすごい剣幕でつかみかかってきた


「うわわわわっ!しゃべられへん!そんなに揺らしたらしゃべられへん!!」

「おいおい落ち着け。逃げるわけじゃないんだから。」

「あっああ。すまん。」

「ひぃぃ。」


戦士のおっちゃんありがとう

あとあいつにはもう突っ込まん


「坊主。話してくれるか?」

「う、うん。って言ってもほとんど原型とどめてなかったからほとんどわからないんだ。持ち物も残ってたのはこれくらいで・・・」


そう言って鞄と水筒を取り出す


「この鞄は・・・やはり・・・」

「・・・クソッ」

「ひぃぃ・・・」


三人が三人とも悲痛な顔をしている


「・・・知り合い?」

「ああ。そして僕たちがここに来た理由でもある。奥さんから頼まれてたんだ。探してきてくれって。」

「そっか・・・。」


「まぁ冒険者やってたらこんなことは日常茶飯事だ。だから坊主は気に病むことはない。」

「うん・・・」

「それで坊主に頼みがある。俺たちと一緒にその鞄と水筒届けに行ってくれないか?」

「大丈夫だよ。行くあてもなかったし。むしろ願ったりかなったりだよ。」

「ん?坊主孤児か?」

「まぁそんなもんかな。あんま覚えてないんだ。」

「君も苦労したんだね。」

「そんなことないよ。今は笑えてるしね!」


そういって子供の笑顔を見せてやった

少しでも空気が変わればいいことを願って

木崎斗真


特技  :鍵  ホームランバット(棍棒のフルスイング)

     英雄の知恵  無邪気なツッコミ(高速ボディーブロー)

     脛狩り


装備  :棍棒    (ゴブリンより強奪)

      布の服   (バ神様より支給)


持ち物 :犬の牙×2 (戦利品)

      遺品の大きな袋  (返却予定)

      遺品の水筒    (返却予定)

     錆びた英雄のナイフ (遺跡で発見)

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