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※注意※
・一部殺し合い表現、グロがあります。
「はぁっ・・・はぁっ・・・!」
日が落ち、すっかり夜の色に染まった森を1人の女と1人の少女が手を繋いで走っていた。
長時間走り、体力が尽きかけているのか、少女の足元が覚束ない。
それに気づいた女は足を止め、少女を大きな大木の後ろに隠すように座らせる。
「ママ?」
女は少女の母親だったらしく、少女は小さく女を呼ぶ。
「元気でね」
女はそう少女に言い、微笑んで頭に手を置く。
少女は女がどういう意味でそういったのか分からず聞き返そうとした。
だが少女が口を開く前に女が大木の前に出て行ってしまう。
女が前に出ると同時に、先も見えない木の茂みから2人を追ってきたと思われる頭は山羊、体は人間の得体のしれない怪人が出てくる。
「ヤット捕マエタ」
にやり、と怪人は山羊の口を歪ませる。
段々と近づいてくる怪人に、女はじりじりと後退する。
「子供ハ、ドウシタ」
「森から逃がしたわ」
嘘を吐き、怪人をここから先に進まさせないようにする。
だがあくまで目的は女。
少女に目を向けない事に女はほっと心の中で安堵の溜息をついた。
「別ニアンナ小童1人、イツデモ殺セル」
また先程の笑みを浮かべる。
女は笑みの気持ち悪さに軽く体をぶるっと震わせ、嘲笑する。
「あの子は絶対に殺せない。貴方には」
「何故ソウ言イ切レル」
女の絶対、と訴える目を見て怪人は違和感を覚える。
「だってあの子は次期【√Heven】のボス。貴方のような下級悪魔に殺せるはずがない。そして、ボス過去最高の強さを持った子だからよ」
「さぁ、さっさとそのピストルであたしを殺しなさい」
女は両手を左右に広げ、怪人を挑発する。
怪人は先程とは違う恐ろしい笑みを浮かべると腰のピストルを取り出し、女の頭に銃口を当てる。
「言ワレナクテモ殺ス」
怪人がトリガーを引く瞬間に女は大木の裏で会話を聞いていたと思われる少女に最期に言う。
「世界を救うのよ、姫乃―――」
バン、と銃弾が女の頭を貫く。
貫いたと同時に怪人の姿は煙のように消え、森には女の死を理解し、虚ろな目をした少女の姿だけが残った―――。
一応プロローグでした。
鬱な始まり方でしたね(´▽`;)
でもこれから姫乃やメインキャラの恋愛要素も入ってきます♪
だから少しは明るくなるはず。
此処まで読んで下さり、ありがとうございました!