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第26話・偽りの終焉10

***





異質な静寂の中、俺は一つ息をつく。


冬「…………さて。」


目的は一つ


冬「2人を探すとするか。」


二人を見つけ、あいつらと合流して、またそこから何とか脱出する手段を考える。

ないかもしれない。だが、諦めて探さないでいるよりは遥かにマシだ。


冬「ひとまずは、別館から探すか………。」


まずは三階から一階に降りていく形で探す。

一階を最後に回すのは、部室のある一階を後回しにしたいというのが理由だ。


冬「さぁ、行くか。」


覚悟を決め、階段で上へ上がる。

二階は既に探してある。三階にいないのであれば、次は一階に探しに行けばいい。


冬「見つかってくれよ……。」





***






20分程したろうか。


冬「まぁ、簡単に見つかるとは思わなかったが………」


案の定、と言いたくないが、やはり二人は見つからなかった。別館はそんなに広くない。

全部の部屋を渡り歩く事をしても10分もかからない、そんな中でこうも一つの階にここまで時間を割いたのにいないのでは、間違いなくいないのだろう。

後でしばき倒されるのを覚悟で、入りたくもない女子トイレにも入ったのだ。

普通に考えれば、間違いなく俺は殺されるであろう場所を探している。

これを一階(それも女子更衣室込み)でもやらなければいけないのだと考えるとそれだけでも頭の痛い話だ。


冬「蓮先輩がそこにいないのを祈るか。そこに上山がいるならボコボコにすればいいだけだが………。」


そうぼやきながら、携帯を取り出し、蒼麻に連絡を取る。




夏『もしもし。』


冬「俺だ。二階にも三階にもいない。そっちは?」


夏『………こっちも収穫0だよ、ごめん、一番大変な役割1人でやらせてんのに…。』


冬「いいっての。俺なんかより物探し得意なお前らがそこやってくれるだけで大助かりだ。そっちは任せた。俺は一階を探して、いないなら本館を探す。」

夏『わかった、こっちは任せてくれ。』


冬「ああ、じゃあな。」


そう言って、電話を切る。

向こうが探してくれてる分、手ぶらだけは避けたいものだ。


冬「さぁ、ちゃっちゃと行くか。」




そう、こんな所からは1秒でも早く出たいのだ。

さっさと2人を拾って帰ろう。

帰れる事をただ信じて………

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