第24話・偽りの終焉8
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冬「先輩が消滅したという可能性。」
上「おい、冬木!?」
火「落ち着け、可能性の話だ。」
冬「一番当たってほしくない可能性だがな………。」
火「だが、いきなり居なくなってしまったっての考えると………。」
菫「否定も出来ないわ……。」
上「っ…………。」
冬「仮に先輩が本当に消滅したとする。」
冬「なら、次に危険なのは俺達だ。」
上「……………え?」
夏「蓮先輩はいきなりいなくなった。たぶん、自分でも何が起きたか分からず……」
夏「俺達も、このままいくと、自分でも分からないまま消えていく………そうだろ?」
冬「ああ。そして、いきなり消えた原因の分からない俺達は、為す術なく消えていくしかない。」
上「そんな………!?」
冬「もし仮にそうだった場合、何とかしたくても、どうしようもないんだ。とにかく、今出来るのは、あの女に対してと、自分達が消えるかもしれない原因に常に気を配るのと………」
夏「日記だろ?」
冬「ああ。」
菫「それにしても、見つからないわね…、火野先生、本当にこの部屋に?」
火「ああ、間違いない。俺はこの部屋で読んだからな。だが、出てこないとなると………。」
菫「ここには無い、という事になるのかしら……。」
火「もし無いとなると……どうした物か。」
冬「………まだ探してない箇所だってある。とにかく探すしかないだろ。」
火「………そうだな、よし。冬木はそのまま、この辺りを菫ちゃんとさがせ。」
火「俺はここから先をやっちまうから、夏希と上山………は?」
冬「上山なら、俺の後ろに………」
夏「………いない。」
菫「冗談にならないわね……。」
全「………………………。」
冬(上山の事だから、悪ふざけでもしているのだろう。そう思って、いや…そう願って探してみたが、結局見つかる事はなかった。)
火「上山の性格上、危険だってわかりきってる外に出るとは、思えない。」
夏「………そうですね。そういう意味じゃ、あいつはある意味この中で安全な奴ですから。」
菫「まるでフォローになってないけど、そうね。そういう事に関しては、馬鹿な子じゃないはずよ。」
夏「先生、危険なのは分かってますけど、やっぱり外に出て二人を探しに行く方が………。」
火「………そうだな。危険なのは確かだが、もう……様子見も出来る状態じゃない。」
菫「なら、さっそくみんなで………」
冬「駄目だ。」
夏「駄目だって………何で!?」
菫「冬木君、もうそんな状態じゃ………」
冬「確かに………あいつらはいきなり消えた。俺達の探してる物に触れて、消えた可能性もある。」
火「そうかもしれんが、仮にもしあいつらがまだこの中にいて、あの女の子に見つかって逃げ回ってたりしてたら………」
冬「だからだ。この人数で動いたら、今度こそ捕まったっておかしくない。」
夏「そんなの、うまく分散して……」
冬「奴がどこにいるかも分からないのにか?」
夏「………っ」
冬「揃って動く必要なんてない。蒼麻、お前達は引き続きここで日記を探せ。」
菫「冬木君、あなたまさか………」
冬「……………。」
冬「俺は一人で、アイツらを探す。」




