第14話・狂気4
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冬(……………こりゃ、マジで普通の女じゃないな…………。)
女「…………」
冬(充血したみたいに目が真っ赤に光ってる………。)
冬(雰囲気からして近寄りたくても近寄れない感じだし…………蓮先輩が逃げる訳だ。)
スッ
夏「……どうだった?……」
冬「……やばいな、一部除いて見た目は普通の人間なんだろうが、あら一目散に逃げるわ。……」
秋「……でしょ?……」
火「……冬木、場所変われ、覗いてみる。……」
冬「……ああ。……」
火「……………。」
火「……本当にやばいな。……」
冬「……位置は?……」
火「……恐らくお前が見た時のまま、扉の前だ。……」
冬「……一気に奴のいない扉から逃げるか?……」
上「……待てよ冬木っ、お前それはっ……」
火「……早まるな、いくらなんでも危険だ。捕まったらアウトは間違いないが、そいつは最後の手段だ。こっちに気付いたら逃げる。向こうが去るかもしれん、待とう。……」
夏「……宗治、焦る気持ちは解るけど、今は……」
冬「……解ってる、悪かった。……」
秋「……先生、そのまま見張りお願い。……」
火「……了解だ。……」
30分後…………
火「……まだ動かない。……」
冬「……こっちにいるの気付いてるのか?……」
秋「……でも、そしたら何でこっちに来ないのよ?……」
冬「……敢えてこっちが出てくるのを待ってるのか?……」
火「……状況は動かないか……。みんな、走れる準備だけでもしろ。……」
冬「……強行突破か?……」
夏「……………。」
火「……お前らが逃げられるくらいの時間は稼ぐ、俺の心配はするな。考えがある。……」
冬「……分かった。……」
上「……冬木っ。……」
冬「……火野さんに嘘つかれた事はない。この人が本当に危険だと感じたら、動かないさ。……」
火「……そう言う事だ。カウントしたら走れ、いくぞ。……」
火「……5……」
上「………。」
火「……4……」
秋「……………。」
火「……3……」
夏「…………。」
火「……2……」
冬「……………。」
火「…………1っ、…………」




