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ミリー・レイラ

オーガの生息する森はトレイルの街から東へ歩いて二時間程の所にあり、俺とリムは今森の前にいるのだがそこにはローブで全身を隠した怪しいやつがいた。


「あんた誰?」


俺が質問したのだが・・・


「・・・・」


そいつは何の反応も示さなかった。


「ねぇ、あなたは誰なの?」


リムが聞いても・・・


「・・・・・」


やはり反応は無かった。


ローブで全身を隠しているから分かり辛いがおそらくこいつは女だろう。

では、なぜ女がここにいるのか?

その理由は・・・


「冒険者か?」


恐らくそうだろう。

その証拠に


「・・・その通り!」


といきなりそいつは立ち上がり、ローブのフードの部分を取りながら


「あたしはミリー・レイラ」


と名乗ったその少女は金髪碧眼で髪にはウェーブがかかっており、肩より少し下まで伸ばしていた。身長は俺より低くリムよりは高い。

ちなみに俺は176㎝でリムが143㎝だ。まぁ、それは置いといて

相手に自己紹介をされたのでとりあえずこちらも


「タクマ・ミョウホウ。でこっちが」


「・・・」


「「いや、名乗れよ」」


俺とレイラのつっこみが重なった。


「やだ」


「なぜ?」


「・・何となく」


「はぁ・・・すまないな、レイラ。

とりあえずなぜ、あんたがここにいるのかを聞いてもいいか?」


「それは、いいけどさ・・・その子がいいたくないなら、タクマが教えてくれればいいじゃんか~?」


「確かにそうだが、本人はいやがっているからな。それに・・・」


「それに?」


「自己紹介は自分でするから自己紹介なんだ。それを俺がしても意味がない。」


「・・・なるほど?」


確かに自分でも、それはどうなんだろうか?と思うような説明だが、実際その通りだと思う。

人間の直感というのは高い確率で当たるらしく、「こいつとは合わない」と思うと本当に合わないことが多いらしい。


リムはそれをレイラに感じたのかも知れないな。


「まぁ、今はいいかな?その内教えてくれればいいだろうし。

・・・よし!あたしも2人について行く!」


「・・・エッ!」


「うおっ!ビックリした!」


いきなり、リムが驚愕の声を上げたので驚いてしまった。

異世界云々では驚かなかったのに。


「なに?ダメなの?」


「ダメッ!」


「なんでさ?」


「それは・・・・なんとなくよ」


「またそれぇ~・・・タクマ、何とかしてよ」


そんなことを頼まれてもな、俺もなぜリムがこんなに拒否しているのか分からないのだからどうにもできない。


「・・・仕方ない。レイラ」


「何?」


「お前、戦闘経験はどれくらいある。」


「えっとねぇ・・・7~8年位かな?」


「ほう、その若さで大したものだな。あっても、2~3年位だと思っていたのだが、いい意味で期待を裏切られた。」


「どういうこと?」


「それだけの戦闘経験があるのなら共に行動しても決して足手纏になることはないだろう。それにこいつから魔法を教わることはできるが、恐らく戦闘技術はレイラの方が上手だろうからな。

一緒に来たいと言うのなら、その間は俺に戦闘技術を教えてくれないか?」


「そんだけ?」


「ああ、不満か?」


「いや、そんなこと無いけどさ・・・」


「レイラにとっては『それだけ』でも俺にとっては死活問題といってもいいほどのことだ」


「なんで?」


「それは、俺が異世界から来たからだ「は?」。こいつの力を少し貰っているから身体能力は問題無いのだが、技術はそうはいかないからなって・・・レイラ、聞いているか?」


「え・・・?あ・・あぁ、ごめん。ちょっと混乱しちゃって、え?・・・・異世界?」


「あぁ、そうか。まずはそこから説明しなくてはいけないな」


その後、俺は夢でリムと出会いこの世界に連れてこられたことを説明したが、レイラはとても信じられないといった感じだった。

・・・何がそんなに意外なのだろうか?


「まぁ、そういうことだ。ここまではいいか?といってもここまでで終わりだが」


「うん・・・いいのはいいけどさ、何でその子はタクマをこの世界に連れて来たの?何か理由があって連れてこられたんでしょ?」


「いや、理由はないらしいがそんな物は必要ないからな。気にするのも面倒だ」


「面倒って・・・一番気にする所じゃんか?」


「そうか?」


「そうでしょ、普通?」


「拓磨の普通の基準は私たちとは大分ずれてるのよ」


ここで、リムは漸く会話に参加してきた。


それにしても、そんなに違うのだろうか?・・・俺にはよく分からん


「最初は連れてきた私の方が混乱したわよ。全く動じないし、教えても無いのにギルドのことを知っていたりするしで・・・どっちが連れて来たんだかってかんじよ」


リムが呆れたようにそういった後


「リム・フィアトネス」


「え?」


「私の名前よ。これから暫くは一緒に行動することになるんだから、一応名乗っておくわ」


どうやらこのときのリムの直感は外れたようだ。先ほどまでの警戒心はすっかり無くなっていた


「リム・・・うん!これからよろしくね!」


レイラも嬉しいようで、かなりはしゃいでいた。


「では、レイラ。改めて、これからよろしく頼む」


「うん!こちらこそ!」


こうして、新たにレイラが加わり、3人でオーガの森へと入っていった。




これから賑やかになりそうだ




「そういえば」


「ん?」


「結局なぜ、入り口にいたんだ?」


「・・・・あっ!」

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