あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 49話 転入生……!?
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
「ふぃ〜。」
あさぎは寛いでいた。
「……あさぎだけか。」
ひいろ入室。
「あさぎちゃんだけじゃ不満かあ……。」
「いや、悪かったって。」
「ハッハッハ!そう毎日みどり先輩が来ると思わないことだねえ!?」
「勝ち誇るの……?」
「で、あさぎちゃんじゃなくてみどり先輩に何か用?」
「なあ……その『あさぎちゃん』ってヤツやめてくれないか?寒気がするんだが……。」
「やっぱり?」
「やっぱり。」
「きはだみたいにはいかないかあ……。」
「アレは……もう、なんだかきはだの特権みたいになってるな。」
「でもみどり先輩が自分のことみどりちゃんって呼んでたら?」
「説得する。」
「萌えないかあ……。」
「普段から自称していれば……の話だ。」
「……もしかしてこの話長くなる?」
「なるぞ?」
「じゃあ話題を変えようか。」
「そうか……。」
ひいろは席に腰を下ろした。
「それで?あさぎは何か話したいことでもあるのか?」
「……わかる?」
「何年友達やってると思うんだ。」
「「四捨五入したらゼロ。」」
あさぎとひいろは無言でハイタッチした。
「それじゃあ本題と行こうか。」
「ようやくだな。」
「誰のせいだと。」
「あさぎじゃないか?」
「……違いない。」
「潔いな……。」
「……時にひいろ。」
「はいはい、なんだ?」
「今、池図女学院の1年生界隈で最もホットな話題ってなんだと思う?」
「そうだな
「そう、『転入生』……!」
「突っ込みは入り用か?」
「お好みでどうぞ。」
「ボケ抜きで。」
「まいど。」
「……で、転入生だったか。」
「そうそう。ひいろ、教頭先生から何か聞いてない?」
「ワタシは何も聞いてないな。そもそもこう言う話ならきはだが真っ先に食いつきそうなものだが……。」
「じゃあやっぱりただの噂かなあ……。」
「あさぎはどんな転入生をご所望なんだ?」
「語っていいの?」
「……もしかしてこの話、長くなるか?」
「なるよ?」
「ワタシよりもか?」
「さあ?……それとも、話題を変える?」
「……愚問だな。」
あさぎとひいろは無言でハイタッチした。
「え……なに?」
白ちゃん入室。
「白ちゃんか。ちょうど転入生の話をしていたところだ。」
「白ちゃん先生は噂とか聞いてます?」
「あ〜……、1年生の子たちがそんなこと言ってたような……?」
「あさぎ、噂が本当でも白ちゃんの耳には入ってこないだろう。」
「それもそっか。」
「下っ端で悪かったわねえ……!」
「「まあまあ。」」
「誰のせいだと。」
「はぁ……まあいいわ。そう言う話なら教頭先生に聞けば教えてくれるんじゃない?」
「おばさんはコンプライアンスちゃんとしてるからダメだ。」
「私は良いんかい……!」
「白ちゃん先生ならうっかり漏らしてくれるかなって。」
「おい。」
「転入生なあ……。」
「え、なになに?ひいろちゃん転入生に夢見ちゃうタイプなの?」
「ワタシはみどりさん一筋だ。」
「な〜んだ。」
「……が、妄想くらいなら許してくれるだろう。」
「よっ!さすがひいろ。」
「そこは一途でありなさいよ。」
「そういう白ちゃんは昔、転入生にワクワクしたりしなかったのか?」
「昔じゃないけど……私の代は転入生いなかったわね。」
「『昔は』留学とかあんまりなかったんですかね……。」
「『昔の』ことだからわからんな。」
「昔じゃないっつってんだろ。」
「あさぎは、転入生と言ったら留学派なのか?」
「フィクションにありがちな金髪の子とか来たらアガるじゃん。」
「確かに。」
「校内ざわつきそうよね。」
「んでもってカタコトの日本語で高飛車だったり
「それはちょっと盛りすぎじゃない?」
「フィクションに突っ込みは野暮だぞ?」
「妄想ですよ?」
「く……、」
「留学生も良いが、ワタシは大和撫子で清廉な淑女を推したいな。」
「へ〜、みどりちゃんとは違うタイプ
「「妄想だぞ(ですよ)?」」
「はいはい。」
「でも意外ね〜。」
「何がですか?」
「想像力豊かな2人のことだから、テストで全教科満点取ったり、趣味は乗馬で剣術の心得があったり、誰もが振り返る超絶美人〜、みたいなの言うかと思ってたから。」
「「はぁ……。」」
「な、なによ……。」
「白ちゃん……。」
「盛ればいいってものじゃないんですよこういうのは……。」
「あさぎちゃんさっき金髪留学生日本語カタコト高飛車付きって言ってたし、ひいろちゃんだって大和撫子清廉淑女で属性盛り盛りじゃない。」
「なあ、白ちゃん……留学生は外国から来ているんだから、日本語カタコトなのは寧ろ自然だし、金髪だって当然ついてくるオプション……いわばファストフード店のソースみたいなものだぞ?」
「確かに…………いや、『確かに』なのか?」
「ひいろだって一見盛り盛りに見えますけど、大和撫子も清廉も淑女も、気高さと芯を持った品のある女性で一貫してるじゃないですか……。」
「そんな『やれやれ』みたいな話なのかこれ。」
「「はぁぁぁ……。」」
「ねえこれ私が悪い流れなの……?っていうか2人のその不気味なまでの相互理解はなんなのよ。」
「フッ……。」
「うわぁ腹立つ。」
「ワタシとあさぎが何年友達やってると思うんだ?」
「何年って程で
「「四捨五入したらゼロ。」」
あさぎとひいろは無言でハイタッチした。
「それやりたいだけかい……。」
あーかい部!(4)
ひいろ:投稿完了だ
白ちゃん:あれ投稿したの……?
きはだ:面白そうな気配……!
あさぎ:読んどいで〜
きはだ:いいないいな〜!
白ちゃん:きはだちゃんも転入生に興味あるの?
きはだ:無言でハイタッチするやつやりたい
白ちゃん:そっちかい!?
あさぎ:きはだにはまだちょっと早いんじゃないかな?
白ちゃん:あら意外
ひいろ:どうだ?きはだもワタシ達と心の友にならないか?
きはだ:全て察したので遠慮します
白ちゃん:え?どういう?
きはだ:白ちゃんは知らなくていいんじゃないかなぁ
ひいろ:白ちゃんにはまだ早いな
あさぎ:まだ早いですね
白ちゃん:皆して子供扱い……!?
白ちゃん:なんなのよ〜!?
きはだ:答え出てるじゃん……
あさぎ:私とひいろは大人だから
ひいろ:置いていってすまないな
白ちゃん:子ども……大人……あ
あさぎ:じゃあ白ちゃんも察したところで
ひいろ:きはだはどんな転入生だとアガるんだ?
きはだ:黙秘
あさぎ:釣れないなあ
ひいろ:いいんだあさぎ、ワタシ達が身の丈に合わない過度な要求をしたのが悪い
あさぎ:ごめんきはだ、3歳児にバタフライ要求するような真似しちゃって
白ちゃん:随分煽るわね……
きはだ:むらさきの店員さんにでも来て貰えばいいんじゃないですか
白ちゃん:これは怒って良いわね
あさぎ:それはダメ
ひいろ:ダメだ
きはだ:良いんじゃないですか教室でエッチな本の予約すれば
ひいろ:悪魔か
あさぎ:やめて学校通えなくなっちゃう
きはだ:にゃははは、きはだちゃんを煽ろうなど、10万光年早いわぁ!




