プロローグとこれまでのあらすじ part近藤勇美
江戸幕府再興会、続編スタートです‼
まずは、新撰組パートから。
江戸幕府。1603年に徳川家康が征夷大将軍に任じられたことにより創設され、以来200年以上もの間、日本列島は平和な世の中が続いた。
しかし、どんな平和も、いずれは終わりを迎えるものである。1853年に黒船が来航すると、幕府の雲行きが怪しくなり、国内は混乱期が訪れた。そして1867年、徳川慶喜の大政奉還によって、江戸幕府は終焉を迎えることになった。
だが、一度終わったものは再び始まる。今や令和の世の中において、彼ら武士の子孫達は、ひそかに江戸幕府の復活を目論んでいた・・・・・・
昌平坂高校3年A組の近藤勇美は、今年度春に入学してきたばかりの新入生であり、徳川義信(通称・将軍)の悪質な勧誘により、江戸幕府再興会に加入した。日々の将軍の言動にうんざりする中、しかし辞めると言い出せず、徐々に同好会へ浸透していく。
そしてある日、将軍の思いつきにより、京都の試衛館高校へ足を伸ばすことになる。当初は、試衛館の2年1組の生徒である沖田掃除の勧誘が目的だったはずだが、そこの生徒会長である天野孝明(通称・帝)率いる生徒会(通称・禁中)との紛争に巻き込まれ、初めての刀戦を繰り広げた。勇美は見事帝に勝利し、禁中を敗走へと追いやった。
しかし、それからしばらくして、試衛館が、帝率いる薩長の兵に急襲される。その軍勢を沖田や将軍の側近である明智が迎え撃つ一方で、勇美は長州の兵の長、桂孝允と一騎打ちを繰り広げ、見事討ち取る。なおこの戦にて、勇美の幼なじみである土方才蔵は、薩摩の兵の長、西郷高森を討ち取った。
そして、諸将の敗北を受け逃走を試みる禁中の関白・九条直只を追いかけるうちに、将軍の窮地を知る。帝を打ち破った将軍であるが、その身に弾丸が迫っているのを察し、勇美は自らの身を挺して守る。そしてその暗躍者・坂本竜魔に、満身創痍になりながらも、その首を取り、勝利を収めた。
この件において将軍からの絶大な信頼を被った勇美は、彼の愛情と共に、なぜか3年への飛び級と、別動隊の隊長に任じられる。
そして勇美達は、自分達と同じである新撰組の子孫達を探し集めるよう命じられ、その任務を遂行するのであった━━━━━━━━━━━━━━━━━━━