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それぞれの想い・桔梗の場合

 桔梗視点

 セフィラっちのお話が終わったね。とっても楽しかった~。てーことは次はあーしの番かな?

「最後はあーしだね。じゃあ張り切っていくよ~」

 あーしの家は昔っから代々続く「大名家」なんだ。大名ってのは~、そーだね……貴族みたいなものかな?

 ただ、あーしの家は国を裏で支え「影」として生きる『忍者』の一族なんだよね。

 忍者っていうのは、主に諜報活動がメインだけど、破壊工作や暗殺と何でもござれってカンジ? の職業だね。

 だからあーしは小さい頃からそういった技術を叩き込まれ、立派な忍者に成長しました。わ~ぱちぱち……自分で言ってて悲しくなっちゃったよ。

 でもさ、学校に通うようになって友達が放課後とかに遊んでるのを見て羨ましくてさ。あーしは来る日も来る日も修行・修行・修行って……流石のあーしも、これには激おこプンプン丸だったね。

 だからパパとママに言ったの「全ての能力で一番になれば、もう修行しなくてもいいよね?」って。

 パパ達は絶対無理だと思って、軽い気持ちでOKしちゃったからさあ大変! あっという間にあーしが家中で一番になったよ。あーしってば天才だかんね♪

 その時のパパの顔ってば、ちょー面白かったよ。んで次の日から放課後はパラダイスだったね。カラオケにゲーセンにショッピングに……友達と遊んでばっかいたらさ、いつの間にかこーんな喋り方になっちゃった♪

 勿論、遊びの合間に修行はしてたよ。パパに文句を言わせないようにね。

 それからだよね、家中の人が恐ろしい物でも見るかの様な目で、あーしを見るようになったのはさ……。

 それから暫くして、突然パパに呼び出されたんだ。そして何て言ったと思う? 「今すぐ学校を辞めて結婚しろ」だってさ。ありえなくない? 

 いくら嫌だって言っても「家のしきたりに従え」の一点張り。流石のあーしもイラッときて、パパに向かって本気の殺気をぶつけちゃった。その時のパパの顔は、一生忘れないよ……まるで化け物を見る様な顔だったんだからさ。

 パパはあーしが怖いんだよね。自分より強い者が自分の言う事を聞かないなんてさ、そりゃ怖くもなるか。いくら娘とはいえさ。

 前々から分かってたんだ、パパやママがあーしの事を愛してないってさ。大切なのは「家」を存続させる事。あーしに流れる時岡の血なんだって。

 そう思ったら、全部投げ出して家を出ようかとも思った。でも出来なかったね。あーしが家から逃げれば必ず追手が掛かる。裏の世界に生きる者の常識だね。そしてその追っては間違いなくパパやママ、それに家中の人間だ。いくらあーしでも親や知り合いを殺すのは気が引けるよ。

 そんなどうにもならない状況で、今直ぐにあーしを攫ってくれる王子様が現れないかな~なんて柄にもなく考えてた時に、光り輝く扉を見つけたんだよね。

 思ってもみなかったよね、扉の向こうに本当に「王子様」が居るなんて。

 その王子様の提案に、あーしは特に深く考えずにOKしたんだ。どうしても嫌になったら逃げればいいやって。ここまでは実家の追っても来ないだろうしね。

「まあ、だーりんは素敵な旦那様だし? 他の奥さんも良い人だらけでさ……気が付いたらず~っとだーりん達と一緒にいたいと思うようになってたね♪」

 ふふふ、あーしの選択は間違いじゃなかったわけだ。あーしってばさっすが~♪

「これであーしの話はお終いね。どうだった?」




 マリー視点

「皆様辛い出来事や苦労された事があったのですね。それを旦那様が解決してくださったのだと……ふふふ、やはり旦那様が一番凄くて素敵という結論になってしまいますね」

 私の言葉に、皆様は頷きを返してくれました。

「今帰ったよ」

 扉の開く音と共に、旦那様の声が聞こえてきました。あら? 思ったよりも話し込んでしまっていましたね。それでは全員で旦那様をお迎えに行きましょうか。

「「「お帰りなさい」」」


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