表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
142/381

それぞれの想い・エリカの場合

     エリカ視点

 アリスちゃんとローリエちゃんのお話はとっても面白かったわ。次は私の番かしら? 上手に話せるか不安だわ。

「次は~私の番ね~。退屈にならない様に気を付けるから~しっかり聞いてね~」




 そうは言ったものの、これといった面白い話は無いと思うけどね。私はハイデス帝国の第一皇女として生まれたわ。私には兄がいたからか割りと自由に過ごせたわ。その結果が大鎌を振り回す野蛮な皇女の誕生というわけ。これには流石のお父様も頭を抱えていたわね。

 そして、隣国の王女とそのお付きの娘……アリスちゃんとローリエちゃんね。二人と仲良くなれたわ。ふふふ、妹が出来たみたいで嬉しかった。

 そして王国で『大氾濫』が起こったと連絡があって、とても驚いたわ。お父様は直ちに支援を決定したの。その責任者に兄上を指名した……それが間違いだったのね、あんなことになってゴメンね? アリスちゃん。

 兄上の無礼な振る舞いで王国との仲が悪くなってしまった。でも、兄上も昔から「ああ」だったわけじゃないの。むしろ昔は大人しい……というより気弱な性格だったわ。よくお父様に「そんな性格では安心して国を任せられん」と言われていたの。

 でも、何時頃からか兄上の様子が変わったのは。それと同時期にお父様の体調が悪くなっていったわ。今にして思えば、全てはミザーマの所為だったのよね。やがてお父様は意識不明の状態となって、代わりに兄上が政務を代行することになったわ。

 兄上が政務を取り仕切ってから、帝国はボロボロになっていくの。兄上がやった事は色々あるけれど、治安は悪化、他国の商人も寄り付かなくなり経済も悪くなっていったわね。冒険者はこういった事には敏感で、あっという間に国から逃げていったの。おかげで魔物は増えるし野盗も増えるし大変だったわ。でも、大鎌を振り回していたのがこんな所で役に立つなんてね。人生何が役に立つかわからないものね。

 それにお父様も意識不明になる前に、腹心の部下達に「有事に備えよ」という命令を下していたみたい。流石ね。それで有力な貴族は城から離れ、自分の領地に戻り備えたの……兄上と対峙する為にね。

 帝国が内戦状態になるのも時間の問題……そう思っていた時、アリスちゃん達に出会ったのよ。それから問題が解決するまで、あっという間だったわね。お父様が私をレオンちゃんに嫁がせると言った時は、嬉しさで飛び跳ねそうになったわ。道中一緒にいる内に、レオンちゃんの事が気になっていたし、アリスちゃんと一緒に暮らせるしね。

 それからというもの、魔大陸を訪れたり闘技大会を見学したり、楽しい事が沢山あったわね。これからもどんどん新鮮な体験が出来ると思うとワクワクするわ。




     マリー視点

 エリカの話が終わりました。この次はヴェロニカの番が始まる……その時、家の近くで何者かの気配がしました。恐らく旦那様がお帰りになったのでしょう。

「旦那様がお帰りになったようです。今回はここまでとしましょうか」

 私がそう言って立ち上がると、皆さんがとても驚いた表情をしています……どうしたのでしょう? ああ、それより旦那様をお迎えに向かいませんと。




     桔梗視点

 そう言ってマリーっちが玄関に向かうのを呆然ぼうぜんと眺めるあーし達。

えっ? ウソでしょ? そういう訓練を沢山したあーしでも気配を察知できない距離だよ?

メイドさんって……すごいんだね~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ