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巫女さんでシスターな嫁、爆誕

「えへへぇ……主様ぁ……もっとぉ……」

 無事に初夜を終えた俺とシオンだが、続きをねだる様にその爆乳を擦りつけてくる。愛し合う前の天使の様な愛らしい顔と今の『雄』を誘う『雌』の顔……様々な表情を見せてくれるものだ。それが彼女の個性だろう。

「少し待っていてくれ。順番に愛し合うと決めているのでな」

 そう言って俺はシオンの頭を優しく撫でた。

「順番…です?」

「そうだよ♪ 家族みんなで愛し合うのがウチの決まりなの♪」

 そう声を掛けたのは、能力をフルに使い音も無く俺の腰の上に乗った桔梗だ。恐ろしい業だとは思うが、能力の無駄遣いだという気もするな……。

「みんなで幸せに……分かった…です!」

 桔梗の言葉で全てを察したのだろう、俺の隣で寝ころんでいたシオンが、満面の笑みを浮かべつつ少し右にずれた。理解が早くて助かるよ……早すぎだよなぁ……。

 だが、俺のヤル事に変わりはないさ。妻達と愛し合い、互いに幸せになる事。これは、生涯変わらない夫婦の誓いだ。




 翌朝。いつも通りのルーティンをこなし、朝食の席で今日の予定を確認する。

「今日は、シオンの服を作りに行き孤児院の子供達と面会する。その後ジャックの店に寄りミシンの買い付けをする、以上だ。恐らくそんなに時間は掛からないだろう」

 という事で、俺とソニアとアリスとシオンは王都へ。それ以外の妻は自由行動とした。何事も無ければ二~三時間位の滞在予定だ。

 ユニスの店に着くと、店長のユニスは何も言わずにシオンを連れて店の奥へ向かった。本当に何も言わなくなったな。それはそれで寂しいのもがあるぞ……。

 そして測定の結果は、

 ・シオン  身長:161センチ バスト:115センチ ウエスト:59センチ ヒップ:88センチ

 だそうだ。妻達全員がスタイル抜群な為、感覚が麻痺しているのだろうな。これでも驚嘆に値する数値なのだけれどな……。

 そして水着はマイクロビキニを選んだ。理由は単純で尻尾の事を考慮した結果だ。

「実はこれ等の服を作って欲しいのですが……」

 俺は兼ねてより構想を練っていた特別な服の依頼を頼む。デザインスケッチも今迄とは比べ物にならない程、緻密ちみつに描いたよ。複数枚ね。

「これは……承知しました。数日頂ければ作れると思います」

 次は教会へ向かい、シスターを加えて孤児院の子供達と面会をする。年少から年長まで二十人の子供が孤児院に在籍していた。そこで子供達にカルディオスの町に移住する事。年長組はそこで町民と一緒に働いて金を稼げるという事。子供達はここにいるシオンを始め、大人達がしっかりと面倒を見る事……その全てを丁寧に説明した。

「「「……」」」

 話を聞き終わった子供達は、意味が分からないといった顔をして、呆然と立ち尽くしている。無理も無いか、子供達には余りにも都合が良すぎる話だしな。

 だが、俺からすれば「これから君達には普通の生活をしてもらう」と言っているだけに過ぎん。しかしそれすら許されないのがこの世界の孤児という存在だ。別に俺は「世界中の人々を救いたい」なんて大それた事を言うつもりは毛頭無い。だがせめて目の前いるこの子供達くらいはどうにか助けたいと思うよ。この世界に来て、それだけの力は手に入れたつもりだ。

「……今の話は本当かよ」

 子供達の中から一人の少年が前に出て来て、そう質問してきた。恐らくこの子がリーダー的立場なのだろう。

「ああ、勿論本当だ」

「だれかもわからねぇ大人の言う事なんて信用できるかよっ!」

 少年の瞳から読み取れる感情は「畏怖」と「怒り」だ。そうだよな……この子達がそう思うのも理解出来る。その為にアリスやシスターを同席させた訳だしな。姑息で卑怯な作戦だと思うよ……我ながらね。

 どうやってこの子達を説得しようかと考えていたその時だった。

「……」

 今まで黙って話を聞いていたシオンが、ゆっくりとリーダーの少年に近付く。

「……えっ?」

 そして少年を優しく抱きしめた。

「大丈夫…です」

 そのままここに居る子供達全員を抱きしめて回った。

「怖くない…です」

 全員を抱きしめ終わった後、シオンがそう一言呟いただけで子供達の表情から負の感情が消え去った。代わりに現れたのは「戸惑い」の感情だ。どうしたらいい? どうすればいい? と、迷っている顔だ。ならばここで最後の一押しだ。

「これは君達に贈られる「チャンス」の一つだと思ってくれ。受け取るも受け取らないも君達の自由だ。今迄と同じ生活を望むなら、断ってくれていい。だが、少しでも変えたい、変わりたいと思うなら、このチャンスを自分達の手で掴みとれ」

 ふふ、我ながら格好つけ過ぎたかな? しかし俺の言葉は効果絶大だったようだ。リーダーの少年の顔が、野望に燃える「漢」の表情になったな。

「……俺達だって、何とかして今の暮らしを変えてぇと思ってんだ……わかったよ。アンタのいう事……信じてやるよ」

 ああ、決して後悔はさせないさ。俺は少年に向かってゆっくりと手を差し出した。

「……ふん」

 少年は顔を背けながらも、しっかりと俺の手を握ってきた。交渉成立だな。

「これからカルディオスの町で、君達の住む場所と働く場所を建設する。それが完成次第、君達を迎えに来るよ。楽しみに待っていてくれ」




 次の目的地に向かう為、俺達は孤児院を後にする。その際に、子供達が笑顔で見送ってくれたのが嬉しかったな。

 そして次に向かうのはジャックの店だ。工場で使うミシンの発注をしに来た。数は……五十台あれば足りるかな?

「分かりました。他ならぬレオン殿の頼みです、お安くしておきますよ」

 俺はついでとばかりに、ジャックに俺が欲している色々な物を伝えた。その内の幾つかは心当たりがあるようで、後日俺の家まで届けてくれる事になった。ふふふ、実に楽しみだよ。

 お次は王城にいるガントンに会いに来た。工場と孤児院の設計図を渡す為だ。

「ほぉ~ん……変わった建物だな。だが、面白そうだ。おし! 俺達に任せておけ」

 これで今回の仕込みは全て完了したな。後は建物が完成するまで、のんびりと待つとしようか。


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