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新しい嫁さんは、シスター……の予定でした

「それでは「召喚」を始めるぞ」

 召喚ボタンをクリックして、結果を待つ。

『検索中……検索中……ヒットしました。これより「召喚」を開始します。』

 眩い光が辺りを覆い尽くす。さあて、今回はどの様な女性が現れるのだろうか。期待に胸を膨らませ、光が収まるのを待った。

「……ここは一体どこ…です? 此方は境内の掃除をしていた筈…です」

 光が収まり、目の前に現れたのは、薄紫の髪を腰まで伸ばしている儚げな印象の女性だ。それにあの頭にあるのは……狐耳か? それに尻からはフサフサの尻尾が顔を覗かせている。恐らく彼女は狐の獣人だろう。

 身長は平均的かな? そしてその巨大な二つの膨らみ――爆乳に目が行ってしまうのは何時もの事です、はい。

 それにも増して目を引くのが彼女の服装だ。和の雰囲気漂う白を基調とした上着に赤い袴……紛れも無い、あれは『巫女服』だ。俺の知っている物よりも随分と露出が多い様だが。特に袴の丈が随分と短い様に見える。

「突然の無礼をお許し下さい。私はレオンと申します。まずは私の話を聞いて頂きたいと存じます」

「分かりました…です。此方こなたは「春見 シオン」と申します…です」

 ふむ、面白い喋り方だな。まあそれはそれとして、彼女に俺達の事を説明した。その間、彼女は真剣な表情で俺の話を聞いていたのだが、時折狐耳がピクピクと動いているのが気になってしまい、頬が緩まないようにするのが大変だったよ。

 今更だが、俺は「修道女」を指定した筈だ。だから現れるのは、世間一般的に言われている「シスター」かと思ったのだが……まさか「巫女」が来るとはね。まあ、厳密に言えば「巫女」も「修道女」の範疇はんちゅうか。予想とは違う結果だったが、問題はないだろうさ。ガーベラの能力は信頼しているからね。

「……成程…です。話は分かりました…です」

「それでどうでしょう? 私と共に歩んでくれますか?」

 表情からは読み取れないが……フサフサの尻尾が左右に勢い良く揺れているのを見ると、それ程悪い印象は持っていないと思うのだが……。

「その前に、一つ質問…です。あなたは神の遣い…です?」

「まあ……認めるのはしゃくだが、結果としてそうなっているな。本当に遺憾だが」

(そんなに嫌がるなんて酷くない?)

 黙れ。あくまでも俺達はビジネスパートナーだ。それ以上でもそれ以下でもない。

「やっぱり…です。あなたの近くに居ると、心がポカポカと温かくなる…です」

 おい、こんな事を言っているが……俺に余計な事はしてないだろうな?

(してないよ。前にも言ったけど、キミの体にはボクの力が宿ってるからね。多分、この子は「それ」を感知出来る素質があるんじゃないかな?)

 彼女の能力の高さ故か。一応それで納得しておこう。

「それともう一つ、気になる事があります…です」

「何かな?」

「此方は「巫女」だけど「教会」に居ていいの…です?」

 うむ。それが最大の問題だが……こういうのは『本人』に聞いてみるのが一番か。

「という訳だが、お前はどう思っているのだ?……『神』よ」

「ん? 別に気にしないよ? どの世界、どの地域でも信仰されている『神』っていうのは、全部ボクの事だしね」

 久しぶりに見たな、この光る球体を。

「……えっ? 神様…です?」

 突然の球体(神)出現に驚いたシオンだが、それを直ぐに神だと看破した。

「分かるのですか?」

「はい…です。此方が昔出会った神様の気配と同じ…です」

「出会った事がある?」

 俺が怪訝な目で神を睨みつけると、

「うん、覚えてるよ。昔、彼女に神託を下した事があってね。その時にちょろっと現世に顕現したんだ」

 成程ね。それならば納得だ。それにしても、彼女は神託を受けられる程に能力が高いという事なのか?

「それじゃあ頑張ってこの男と子作りして、バンバン子供を産んでね」

「はい…です。頑張って、沢山子供を産みます…です」

 勝手に話が進んで行くのだが……一応、確認しておかねば。

「……それでは、こちらの世界に来て、私の『嫁』になって頂けるという事で?」

「はい…です。それにうちの神社は『子宝成就』『安産祈願』の御利益があります…です。準備はバッチリ…です」

「そ、そうか……。それと周りを見て分かると思うが、私は既にこれだけの数の女性と結婚しているのだが……それでもかまわないですか?」

 これが最大の難問だと思ったのだが、

「? 何か問題があるの…です? むしろ神の遣いなら、全然足りないと思います…です。もっと増やすべき…です」

 まさかもっと増やせと言われるとは……。いや、問題無いなら良いんだ……うん。

 一応、妻達にも確認の視線を送るが、全員が黙って頷くのみだ。本当に、理解のあり過ぎる妻で嬉しいよ。

「それと、先程も言いましたが、子供達の面倒を頼みたいのですが」

「昔は、近所の子供達のお世話をしていました…です。問題ない…です。子供は大好き…です」

 そこまで言うのならば、俺からはもう何も言うまい。

「では、これより俺達は夫婦だ。共に支え合い、共に幸せになろう」

「はい…です。此方を幸せにして下さい…です『主様ぬしさま』」

 俺はゆっくりとシオンに近付き、彼女を優しく抱きしめた。

「それでは戻るとしようか。ガーベラ、頼む」

『(了解です。元の世界へと転移します。)』

 再び眩い光が辺りを包み込む……いや、本当に必要か? この仕様。




 その後の夕飯は、シオンの歓迎会を兼ねてダッシュバードの肉を使った料理でもてなした。食事中シオンの尻尾がブンブンと左右に振れていたのが、とても微笑ましかったな。そして人の何倍もの量を食べるカトレアを見て、目を丸くしていたよ。

 夕食の後は、当然風呂だな。その風呂場でも、

「此方の知ってるお風呂じゃない…です!」

 我が家自慢の大浴場を見て大はしゃぎ。流石に浴槽内で泳ごうとはしなかったがね。

「さあ、早く子づくりしましょう…です!」

 風呂を上がり就寝の為に寝室の中に入ると、これから初夜を迎えるシオンが、あっという間に服を脱ぎ捨て我先にとベッドに横になる。元気とヤル気があるのは宜しいが……。

「これから幾らでも時間はあるんだ。ゆっくりと愛し合おうではないか」

 そう言って俺はシオンに優しく口付けする。するとシオンは天使の様な微笑みを浮かべた。それを見て俺はシオンの両足に手を添え、彼女の秘部を白日の下に晒すのだった……。



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