自由時間の過ごし方 ショッピング&鍛錬
桔梗視点
「王都は相変わらず賑やかだねー」
「そうねぇ、どこから集まって来るのかしらぁ?」
今、あーしはソニアっちと一緒に、王都へショッピングに来てるの。服装はモチロンだーりんにプレゼントしてもらった制服だよ。だから町に人達があーしらをジロジロ見てるけど、気にしない気にしない。
だーりんが言うには、あーしらは「歩く広告塔」なんだって。見られるのが仕事? みたいな感じらしいね。
色々なお店を見て回るけどさ……う~ん、何て言うか代わり映えしないんだよね。どこのお店も似たりよったりでさ。
そしたら店の人から「西の方にある交易都市には珍しい物が沢山ある」って情報をゲットしたんだ。
「交易都市ってどんな所かしらねぇ?」
ソニアっちも興味深々だね。これは早速だーりんにお願いして連れてってもらうっきゃないね。
そんなウキウキな気分で町を歩いてたんだけどさ、
「おうおう、綺麗なねーちゃんじゃねぇか。俺達と「楽しい事」しようぜ?」
は~……どこの世界でも、こういう連中はいなくならないんだね……。
「あーしらにはアンタ達より数百万倍は素敵なだーりんがいんの。悪いけどお呼びじゃないよ」
しっしっと手で払う仕草で、こいつ等に現実を教えてあげたんだけど、
「ひゃひゃひゃ! なら俺らがそのだーりんとやらよりいいって事を教えてやるぜ。モチロンその体に直接な」
そう馬鹿笑いする男共。あ~こりゃ駄目だね。
「ソニアっち」
「ええ、合わせるわぁ」
ソニアっちとアイコンタクトを交わし、男共を一瞬で気絶させ地面に沈めた。
その後、騒ぎを聞きつけた兵隊さんに、こいつ等を引き渡してお終い。
すると様子を見ていた周囲の人達から歓声が上がった。あはは、折角だしこの歓声に答えちゃいますか!
あーしは歓声に答えて、手を振ったりポーズを決めたりする。
「ほら、ソニアっちも!」
「えっと……こんな感じかしらぁ?」
ソニアっちも歓声に答えるように促すと、恥ずかしがりながら小さく手を振ってくれたよ。うんうん、良い感じだね。
ちょ~っとばかりトラブルがあったけど、とっても楽しかった~。今度は皆を誘って来ようかな。
セフィラ視点
「どうした? もうお終いさね?」
「くっ……まだまだですわっ!」
「……むしろ……これから……」
「王国の盾である私が、そう簡単に膝を突く訳にはいきません!」
肩で息をしていた三人が、アタイの一言で武器を構えなおした。いいねぇ、根性は一級品さね。これならどんどん強くなるよ。
「よし、なら次はプリムラの番さね。しっかりと構えな?」
「ええ、よろしくお願いしますわ!」
そう言ってプリムラが、アタイに向かって全力で剣を振り下ろす。アタイはしっかりと戦追で受け止める。
「良い剣筋だ、大分マシになってきたね。最初の頃は素人に毛が生えた程度だったしね」
元々、能力はあったんだ。それを正しく引き出せる師匠が居なかったのが問題だっただけさね。
「次はリラかい? いつでもかかってきな」
戦追でプリムラを吹き飛ばすと、次の挑戦者が待ち構えていた。
「……遠慮は……しないっ……」
リラに関しては、身体能力・剣技・魔法と三拍子揃っている万能型って所かね。冒険者として何年もやってんだ、実戦経験も豊富で言う事は少ないさ。ただ、使っている『魔剣』に少々頼り過ぎな感じだね。そこさえ直せば超一流に手が掛かるのも時間の問題だろうね。
「最後はローリエか。ほら、とっととかかってきな」
プリムラと同じ様に、リラも吹き飛ばして最後の挑戦者を見据える。
「はいっ、参りますっ!」
ローリエだが、王宮の騎士団長だったってのもあり、使う剣術が「お行儀の良い」剣筋なんだよね。正々堂々の一騎打ちとかならそれでもいいが、狡猾な魔物や人間相手には不意を突かれてピンチになる危険がある。実際に夫君はその手段で一本取ったみたいだしね。
「相手はこっちの都合なんか考えちゃくれないよっ。自分から攻めて相手を自分のペースに嵌めな」
「はいっ、やってみます!」
守備に関しては、あの『盾』があるんだ、特に問題はないね。ローリエに必要なのは攻める気持ちだろうさ。
「よしっ。一旦休憩にするかね」
三人目も綺麗に吹き飛ばし、ここらで一旦休憩をはさむ。三人共、どれだけやられようとも一向に闘志が消えないのは素晴らしいの一言さ。アタイも嬉しくて、つい力が入っちまう。
「さあ、休憩は終わりだよ。立って武器を構えな」
「「はいっ!」」「……うん……」
三人はアタイの掛け声で直ぐに立ち上がり武器を構えた。
どこまで強くなるかね? 是非ともアタイを倒せる位まで強くなって欲しいものだよ。




