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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第9話 テンの変化

 お腹の上にほのかな重みを感じつつ目を覚ます。ここ最近はテンに顔を舐められて起こされていたから新鮮だ。昨日は元気にしていたが疲れは残っていたのだろう。


 意味はないと分かっているが、念の為に回復魔法をかけながらお腹の上で丸まって眠っているテンを撫でる。


 傷も残っていないし自慢のもふ毛も健在だ。それにしてもすごい毛量だな。特に尻尾は毛だけでできているのかってくらい柔らかいな。


 そして起きた時から気になっていたがテンの命の光が強くなっている。テンの命の光は常に気を配っていたから間違いない。


 テンの窮地を救う為になかば賭けに近いように行ったものだが、思いもよらぬ副次的な効果を得られたようだ。


 生命力がなくなるにつれ、命の光が弱くなっていくことは分かっている。ならば命の光が強いということはそれだけ生命力が強いと言えるだろう。


 不意にもぞもぞとテンが動き始める。


 「おはようテン。体調は大丈夫か?」


 「キュイー」


 いまだ眠そうな顔だが起きて僕の顔を舐め始める。


 もしかして僕の顔は美味しいのかな?ちゃんと洗ったから汚れとかは大丈夫だとは思うけど。


 「今から肉を焼くからちょっと待っててね」


 「キュイキュイ!」


 ははっ、テンは食いしん坊だな。


 肉を食べたら牛もどきの死体の場所まで探索しに行こう。何かしらの痕跡が見つかればいい。


 他にもあたりをつけている果物などを採取しよう。牛もどきなどが食べていたものだからおそらく食べられるものだとは思う。多少の毒なら魔法でなんとかなるしな。


 さあ、今日はどんなことが起こるのかワクワクするな

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