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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第80話 旅立ち

「僕らはそらそろ行くとするよ。僕がいない間留守は任せたよタージ。」


「お任せ下さいウカノ様。我ら以外にも頼りになる方々がおりますゆえ、何かあれば頼らせて頂きますので。」


「ああ、何かあれば大蜘蛛に頼ればいい。拠点内ならどこから呼びかけても大蜘蛛は届くはずだ。」


「分かりました。ここは安心して行ってらっしゃいませ。」


 よし、それじゃあ行くとするか。この場所に拠点を構えてから5年。今となってはここが僕の住む場所であり帰る場所である。狩りに出かけても毎日帰ってきてこの場所で眠る。


 今となってはかなり愛着の湧いた場所となった。この場所を離れるのは名残惜しさが残るのと同時に、帰る場所、帰りを待つモノがいるというのは嬉しいものだ。


「名残惜しいがそろそろ行くとしようか。」


「「うん!」」


「キュイ!」


 なぜか既に僕の服の中から顔を覗かせるテン。別に森の中では服の外にいていいのだが気が早いものだ。


「行くと言ってもどの方角に行くかは決まってないんだよな。僕の国がある南と、海のある北側は除いたとして。こういう時は…」


「キュ?」


 テンを見る僕にどうしたのと首を傾げるテン。


「テンの勘に頼ろうかなと。テンは東と西、どっちに行きたい?」


「キュー… キュ? キュキュ? キュキュイ!」


 東と南をキョロキョロと交互に見た後、東をじっと見つめて1鳴き。よしならば東方向だな。


 ☆


「ここら辺はまだ歩き慣れてるから安心だねー。」


「ここら辺は普段狩りでも来てるからね。」


 拠点からある程度近い場所までは普段狩りでも来るし、探索済みである。探索済みの所まで転移することも出来たのだが今回の目的はゾンとルア、2人の成長が1番の目的だ。


 だからこそ今回の旅は出来るだけ僕とテンは力を貸さずに2人の力だけで頑張ってもらう。


 テンに至っては僕の胸の中でぐっすり眠っている。一応危険な森の中なんだがな?寝てても敵意を持って近づく相手がいればすぐに起きれるからいいのだが。


 それからはそこまでの危険に出くわさずに順調に進んでいく。


「良さそうな洞窟はっけーん!」


「ウカノ、今日の寝泊まりする場所にここはどう?」


「そうだね、何もなければいいと思う。ただ、こういう一見良さそうな場所は先に寝床としている生き物がいるかもしれないからそれだけ注意が必要だ。実際に中に入って生き物が住んでた痕跡が無いかを調べてみよう。」


「「分かった!」」




「うーん、特に分からないなあ。」


「生き物が住んでそうな痕跡は無い?」


「そうだね、ここは大丈夫そうだ。今日はここで休もう。」


 ここに来るまでの途中で狩った肉を食べて眠る準備をする。


 ゾンとルアはいつもよりも早く眠りに落ちた。きっと一日中歩き疲れていたのだろうな。いつもと違う環境で寝つきが悪くないか心配していたがそんな事もなさそうで良かった。


 テンも今日ずっと寝ていたはずなのにまた眠りにつく。僕の服の中に入ることを覚えてから寝る時もずっと僕の服の中で眠るようになった。もしかして僕の服中が眠る場所という認識なのか?

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