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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第78話 2人の意見

 だいぶ様になってきたな。ゾンとルアの狩りを見てそう思う。ゾンが相手の注意を引き、ルアが隠れた場所から攻撃する。それぞれの役割をより確立し、洗練されてきた。もう危険を感じることもそれほどなくなった。


 僕が11歳の時に出来たかと問われれば無理だと答えざるを得ないだろう。僕の戦闘能力が高いかと言われればそんな事はない。実際長兄と次兄の方が戦闘の才は優れていたしな。そんな兄たちでも11歳の時に魔物相手に奮闘することなど無理だろう。


 身内だという視点を抜きにしても2人の戦闘の才は相当なものだ。魔法の才は勿論のこと、狩りにおいて重要なその他の要素。獲物への注意だったり他の生き物への注意だったり。そこも含めて2人の戦闘能力は高い。これでまだまだ成長の余地を残しているのだから親として誇らしいばかりだ。


 ☆


「ゾンとルアもだいぶ成長してきた。そこでなんだが森の外へと行ってみないか?」


「森の外ー?」


「急にどうして?」


「この森はかなり大きい。でも世界から見た時には小さな領域でしかない。僕は2人にこの世界の色んなものを見て欲しいんだ。」


「「色んなもの?」」


「そうだ。僕らの拠点は原始的なものだが、森の外ではヒトたちが何百年もかけて築き上げてきた文化がある。他にもいろんなヒトに触れて欲しい。僕がヒトの国に住んでいた時は種族ごとによる差別があった。ヒトの遺恨はそんなに早く消える事はないから今でも差別などはあるだろう。それによってヒトの悪意に触れる部分もきっと多いだろうが、反対にヒトの温もりに触れる事も出来る。2人にはそんなヒトの悪い部分も、いい部分にも触れて成長して欲しいと思っている。」


「僕はだいさんせー!何より面白そうだし!」


「私もウカノが一緒ならどこでもいい。」


「そうか、2人らしい答えだな。」


 2人の答えに思わず苦笑いしてしまう。僕が勝手に難しく考えすぎてただけかもしれないな。でもそうだな、2人に悪いものが近づこうものなら僕が守るだけだ。そんな単純なことだったな。

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