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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第77話 年の功

 ここ最近ゾンとルアの成長を実感できて嬉しく思う。2人がのびのびと成長出来るような環境を、育て方をしてきたつもりだがそれで良いのかは分からなずにやっていた。いかんせん子育ての経験なんてあるわけがないし、知識もないのだから。


 とはいえゾンとルアはすくすくと育った。それに僕が思ってた以上に逞しく成長していた。今までは慎重になっていた部分が大きかったのだがもうその必要もないのだろうか。


「おや?珍しくウカノ様お1人ですか?」


「ん?ああ、タスクか。いやなに、少し考え事をしていてな。」


「考え事ですか?もしよろしければお聞かせ願っても?ウツホ様ほどの力はありませぬが、これでもウツホ様ほどの倍以上生きております。何か知恵をお貸しできるかもしれません。」


 相談か。ああ確かに言われてみればそうだな。今まで頼りにする、聞けるような人間が周りにいなかったから完全に頭から抜けていたが子育てに関しては聞けるじゃないか。周りに頼るという考えがなかったのは悪い癖がついてしまっていたな。


「折角だからタスクの知恵を頼らせてもらうとするよ。悩んでいたのはゾンとルアの子育てに関してなんだがな、今後は積極的に成長出来る環境を作るべきかと思ってな。いかんせん子育の経験がないためどうするべきか探り探りでやっていたからな。」


「先日の狩りの1件ですね?私からすると11歳の子供だけで狩りをさせるなどどこが慎重かと言いたい所ですがね。」


「確かに早いだろうがあれはちゃんと考えあっての事だからな。」


「ははは、確かに結果として素晴らしいものになったので間違いなかったですな。ゾン様とルア様はお強いですから成長出来る環境を用意するというのには賛成ですな。とはいえ成長出来る環境というのは一体?」


「森の外へ行こうかと思ってな。」


「森の外ですか!?」


「そんなに驚くことか?元々僕は森の外から来たと言っただろう?」


「た、確かにそうでしたな。して、どうして森の外へ?」


「多くのヒトと触れ合う必要があるのではないかと思ってな。前々から考えていたんだ。多くのヒトと関わる事でもちろん悪意に触れる機会はあるだろうが、それも成長出来ると思っているんだ。昔は僕自身周りにヒトがいる環境で育ったからな。ヒトと関わる機会が少ないと歪んだ成長をしてしまうのを恐れているんだ。」


「なるほど。我々からすると森の外に出て他者と関わるという事が考えになかったので驚いてしまいました。ただ確かにそうですな。成長という面で見ると外に出てヒトと触れ合うのもいいのかもしれませぬな。」


 タスクもそう思うか。2人の意見を最大限に尊重した上で森の外へ行ってみても良いのかもな。

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