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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第70話 成長は成長をもたらす

「タスクから見てゾンとルアの戦闘能力はどうだ?」


「現状でかなりのものでしょうな。これで今の歳というのだから末恐ろしいものですよ。」


「他者の意志を持った攻撃についてはどうだ?」


「かなり敏感に反応され、まず避けられますね。相手の攻撃を読んで避けるのも様になってきましたが、意志の乗った攻撃を察知するのはそれとは比べ物にならないほどです。」


「そうか。それならそろそろ2人だけに狩りを任せてもいいかもな。」


「ほ、本気ですか!?あの2人がかなりの戦闘能力を持つと言ってもまだ子供ですよ?もう少し成長してからでも良いのでは?」


「僕もそう思っていたんだが子の成長というのは思っているよりも早いものだった。2人は普段から狩りに同行させている。後は2人の戦闘能力が上がるのを待つだけだったが時期は来ただろう。それにテンと僕がサポートする以上は万に1つの間違いも起こさせない。」


「…なるほど。確かに一理あるかもしれません。なにより、誰よりもお2人をご存知のウカノ様の意見ですからね。」


「僕は2人の成長を妨げるような事はしたくないからな。それにしても巨人族の者たちもかなり成長したな。」


「おかげさまで。魔法というものを我々だけなら使いこなせなかったのを、ご指導頂いたおかげで少しは様になって来たかと自分たちでも思います。」


 そう、巨人族たちは僕たちと出会った当初魔法を使っていなかった。いや、使っていないというと語弊がある。正確には魔法というものを認知せず無意識に使っていたというのが正しい。


 彼らは魔法は自分たちには使えないものだと思っていたようだが、彼らから魔力を感じたので彼らでも使えるという事を教えてやった。するとかなり驚いていたのだが、僕としては魔物に対して魔法を使わず相対していたことの方が驚きだ。


 ヒト族に類似される種族の中では巨人族というのはかなりの強者に分類されるだろうが、この森の中ではそんなものは関係ない。だがこの森で生きてきたという事は力とは別の強さを持っている。それは慎重さであったり狡猾さであったり。


 そして魔法というものが使えると知った巨人族たちは両手をあげてこちらに師事してきた。生きるために使えるものは使う。その姿勢が彼らを生かしてきたのだろうな。


 ゾンとルアが魔法の天才だとしたら巨人族たちの魔法の才能はその足元にも及ばない。そこには種族としての違いが少なからずあるのだろう。それでも挫けず魔法を自分の力とするべくずっと努力し続けてきた。


 その結果身体強化だけではあるがある程度使いこなせるようになった。身体強化だけと言えど巨人族の場合は相性が良い。僕の場合身体強化が2倍になれど魔物相手となればそこまで大した強化とはならない。


 だが元の力が僕とは比較にならない巨人族たちの身体強化は少しの強化でも凶暴となる。身体強化だけでも使いこなせるようになればかなりの武器となる。


 元々戦士は5人という話だったが最近では老人を除いた女子供まで戦闘訓練に参加している。近距離戦では巨人族がゾンとルアに、魔法では2人が巨人族に教え合っている。互いに良い成長となっているようだ。

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