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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第65話 御伽噺は現実に

 森の北側、大樹の周りを囲む川が続くその先を知るため探索へとやってきた。そしてその川は未知の森を抜けた先まで続いているようで、どこに繋がっているのかを見るために更に進んでいく。


 この森を抜けた先には何があるのか、どんな光景が広がっているのか不安と、不安よりも大きいワクワクを胸に抱く。本当なら歩みを遅めたいのだが今はヨタドリに乗って進んでいるため僕の気持ちなんてお構いなしに先へ先へと進んでいく。そして周りに覆われている木が無くなり、視界が開けた先には……




「キュ……」


「うわぁ……」


 僕の目の前に広がるのは水…そう、地平線へと続く水なのだ。その景色に僕もテンも圧倒され思わず言葉が出ない。ただ1頭を除いては。


「クァクァクァ!」


 ヨタドリはこの水が続く地平線の先から来たのだろうか。はははっなんだこれは…ずっとこの世界は1つの大陸で出来ているのだと勝手に思い込んでいた。それが今はどうだ。


 目の前に広がるのは陸ではなく水。この先にはいったい何があるのだろうか。この先にはまた別の大陸があるのか、それとも水がずっと続いているのだろうか。いつかこの目で確かめに行きたいな…


 そう言えば母様が話を聞かせて下さった。


「この世界にはね色んな場所があるって言われているの。湖とは比べ物にならないほど大きな水の領域、海と呼ばれるもの。龍が棲んでいるとされる空に浮かぶ島。私たちの国とは比較にならないほど栄えている地下帝国。この世界の最果てにあるとされている楽園。もちろん誰かが確かめた実際にあるものではないわ。御伽噺の中での話だけれど、もしこんなものがあったらと思うとワクワクするわよね。」


 無意識に母の形見である胸のペンダントへと手を伸ばし握る。母様、御伽噺である海というものを見つけました。確かに海は現実にありました。母様も一緒にこの景色を見ていらっしゃるでしょうか。いつか、この海の先に何があるのかも一緒に見にいきましょう。

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