表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
64/130

第62話 やっておくべき事

 ヨタドリたちがこの拠点に来てから、賑やかになったという変化は生じたが生活はうまく回っている。ヨタドリたちだけでも狩りが出来るため食料が足りなくなるといったこともない。唯一の不安点は霧の領域をヨタドリたちが惑わされずに抜けられるかという事だったが、大樹の周りを囲んでいる川を通れば無事惑わされる事なく拠点と霧の領域外を行き来出来ることが分かった。


 今は夏が終わり秋に入ろうかという頃。すでに慣れた冬支度をして冬に備え始めようかといった季節だ。この拠点に移ってから初めての冬だが、今までの場所と変わらなければ冬はかなり厳しいものになり、身動きが取れなかなるだろう。だからこそ冬に備える必要があるのだが、今回はもう少しやりたい事がある。


 それは北側の探索だ。今まで周囲の探索を徐々に広げてきていた。ただ南側は僕たちがきた方向なため例外だが、他の方角は森を抜けるまでの探索は出来ていない。それだけこの森がデカいというのはあるだろう。ただそれだけが理由ではなく、する必要性を感じていなかったというのも1つ理由としてある。


 なぜなら、僕らが探索する理由がどんな環境が広がっているのか調べるためであったり、周囲に脅威が潜んでいないか調べるためだ。


 脅威に関していうと、森が深くなるほどに生息する生き物が強くなっていくため、森の浅い場所にはそれほど危険はないだろうというのがあった。そのため浅い所を探索するよりも、森の深いところをじっくり探索してきていた。


 ただ少し事情が変わった。今まで水中の魔物など考えもしなかった。だがヨタドリたちのように水中を移動できる魔物がいるとわかった。そうなるとこの拠点まで川が続いている以上、川から魔物が来れることを意味している。まさにヨタドリたちが川を使ってこの拠点を行き来しているように。


 この川が森を抜けて続いているのか分からないが危険を孕んでいる以上は確認するべきだろう。そして冬になれば身動きが取れなくなってしまうので出来れば今のうちにやっておきたい。だが今日は休んでまた明日だな。


「すごーい!」


「速いね。」


 ゾンとルアがヨタドリの背中に乗り川をかなりの速さで進んでいる。今は誰が1番速いか競争しているみたいだ。


「キュイー!」


 ただ1番速いのはやはり、今はテンが背中に乗って楽しんでいるあの体が小さいヨタドリだ。テンもかなりの速さで動けるのだが、水の上はまた違ったものなのか楽しんでいるようで何よりだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ