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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第44話 命の重さ

「「ホー」」


「メエ〜」


 狩りから帰って来て家で休んでいるのだが、傷心したゾンとルアを見かねて雪フクロウと羊が2人を慰めている。やはり2人には衝撃的だったか。


 死の危機に瀕した相手は何者も侮れない。全身全霊を持った最期の一撃は威力は勿論、殺意もそれまでとは比にならないほど乗っている。だが狩りとはそういったものを毎回乗り越えた上であるのだと理解しなければならないのだ。


「2人はさっきの狩りで何を感じたかな?」


「「怖かった……」」


「うんうん。でもねあれが命のやり取りなんだよ。毎回ああいう命のやり取りがあって僕たちは食料を得ている。そして僕たちは誰かの命の上に生かされているんだよ。」


「うん。今まで深く考えたこと無かった……ただ相手より強ければ勝てると思ってたけどそんな単純なものじゃなかった」


「私も何も考えずにいつもご飯食べてたけど……今まで感謝の念とか持ってなかった」


 狩りを経験して2人は少なくない思いを抱いたようだ。今はまだ心の整理にかける時間が必要だろう。今2人は色んな事を考えているのだろう。きっとそれは2人をいい方向へと成長するはずだ。


 ☆


「シュー シュー?」


 いつものように遊びに来た大蛇が2人がいつもと違う様子に気づいたようだ。何があったのかは分かっていないはずだが2人に寄り添い顔を舐めてあげている。


「「ありがとう、優しいんだね。」」


「そろそろご飯にしようか。お腹が満たされればきっと気も和らぐさ。」


「「うん。」」




「それじゃあ頂きます。」


「「頂きます!」」


「美味しいね。」


「「美味しい!」」


「キュー!」


 うんうん。2人が笑ってくれてよかった。やっぱり2人には笑顔でいてほしいからな。


「2人ともそんなに難しく考える必要はないさ。相手の命を奪ってそれを食べているなら感謝すればいいし、無闇に命を奪う事をしなければいい。それが自然の摂理なのだから。」


「「分かった!」」


 良かった。いつものように元気が出て来たみたいだな。


「それにしてもテンは凄いね!あんなにおっきい魔物相手に勝っちゃうなんて!」


「キュ!」


 どこか誇らしげなテンがかわいいな。

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