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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第40話 心休まる家

 家を作るにしてもまずはどういう構造にするかだが、この森の冬が厳しいというのがネックだな。この領域だけ世界から切り取られたような存在だが、だからといって雪が降らないというのは安直な希望だろうな。雪が降るのなら床はできれば地面から離したいが、だからといって柱で支える形だと魔物の体重や雪の重さで崩壊してしまう。ならば床は石を敷き詰めて厚く作るしかないか。後は部屋か、大蜘蛛は前回洞窟で一緒に暮らすわけではなかったが今回はどうだろうか。


「大蜘蛛は一緒に住むか?」


「シャーシャシャ」


「そうか、それなら大蜘蛛が来ても余裕があるように作っておこう」


「シャ!」


 大蜘蛛は樹の上に巣を作るらしいが、たまに拠点に来たいというので大蜘蛛が来ても余裕があるようなスペースにする。問題は扉だな。僕たちはいいのだが魔物でも開け閉め出来るようにしたいが……輪を付けてそれを押し引きで開けれるようにすればいけるか。


 よし、後は製作に入るか。木は多めに空間魔法で収納して持ってきたのだが石は少し足りなそうだな。


「ゾン、ここら辺の石を集めてきてもらえるか?」


「うん!いっぱい集めてくる!」


「頼んだよ。テンも付いて行って何かあれば守ってやってくれ。」


「キュキュイ!」


 ゾンは身体強化をかなりうまく使えるので重い石でも軽々運ぶことができる。僕が行けば収納出来るので1度の往復で済ませられるが、ゾンにとって良い運動になるし良いだろう。


「ルアは僕と一緒に石と木材を加工しようか。」


「私も力になれるの?」


「勿論だぞ。ルアにはいっぱい手伝ってもらうからね。」


「うん!任せて!」


 ☆


「まずは床の範囲を決めて石を敷き詰めて、それができたら石を1つの床にするんだよ。」


「2つの石を1つになら出来るんだけど、これ全部一緒にやるのは難しい……」


「一気にやる必要はないよ。2つずつでもいいから少しずつ少しずつやっていこう。」


 真剣な表情で石を床へと変えていくルア。時間はかかるがそれでも丁寧に少しずつ作業を行う。それでも普段から錬金術を好んで使っているルアは楽しそうだ。


「石いっぱい持ってきたよ!」


「キュ!」


「ありがとう。そこに敷き詰めてくれるか?」


「分かった!」


 ☆


 やがて日が暮れ始めた時、ひとまずは完成した。


「「完成だー!」」


「キュイー!」


「さあ入って休もうか」


 まだ何もない殺風景な景色だが、それでもなんだか心休まる気がした。それはきっと僕たち自らの手で作ったという安心感があるからだろう。

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