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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第24話 変化の前兆

 「キュキュキュキュキュキュ」


 テンがいつにも増して甘えてくるのでいっぱい撫でてやる。声を出しながら体をくねらせて凄い喜んでくれる。


 こんなに甘えて来たのに、眠る時はいつものように僕のお腹の上でなく僕の隣で寝始めた。どうしたのだろうか?そう思うが他に様子がおかしい事もないのでそのまま寝ることにした。


 そして翌朝、テンは目を覚まさなかった。


 翌日も、翌々日も。


 でも心配はしていない。考えられる事は2つ。冬眠か、テンが前回魔法を扱えるように変化した時と同じか。


 心配していないのは後者だろうと考えているから。テンは気温が下がっても動きが鈍る様子など感じさせなかった。あのもふもふの毛といい寒さには強いのだろうと思う。


 そして冬支度用に魔物を狩りまくりその度に命の結合をテンに行っていたため、最近のテンの命の光は溢れんばかりに輝いていた。前回変化した時もテンの命の光は体から溢れんばかりに輝いていたから。今回は前回の輝きなど比ではないほどに輝いていた。


 前回は2日目に目を覚ましたが未だ目が覚めないのは前回よりも命の光が強い事が関係しているのだろう。


 このテンの変化とはなんなのだろうか。


 「進化」


 その単語が頭を過ぎる。


 進化とは本来、長い時は重ね子孫へと種を存続する時に現れる変化である。決して1代では起こり得ない。


 しかしそれはあくまでも「本来の生態系」の場合の話だ。


 しかし僕たちの場合「命の結合」という本来あり得ない事をしている。それが原因と考える事はできる。


 前回の変化では魔物の命を結合した事によって魔法を扱えるようになった。簡単に考えればそれが原因でテンに変化をもたらしたと考える事は出来るだろう。


 しかし結合した魔物が扱っていた魔法は身体強化だけだったのに対して、テンは火の魔法を扱うようになった。それがどのような原因なのか僕には見当もつかない。


 それでも、テンは朝起きて火の魔法を使っていたことからテン自身はその力を理解しているようだった。


 それならテンに悪い事は起こらないだろう。それなら何も心配する事はない。


 きっとテンは新しい力を得るだろう。


 それなら僕も成長しなければいけない。決してテンに守られる存在でなく共に歩んでいくと決めたのだから。

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