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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第17話 テンの強さ

 テンが目を覚ましたので今日は狩りに行くことにする。


 「キュキュー!」


 拠点を出てからテンがすごいやる気だ。自分の力を試したくてワクワクしているのだろうか。今回はテンが無茶をしないように気をつけないとな。


 狼の魔物がここら辺の草食動物を狩りまくっていたので今回は遠出する事にする。草食動物はまだまだ見られるがもし生態系を壊してしまったら取り返しがつかなくなってしまうからな。しばらくはここら辺の動物は狩らない方がいいだろう。


 

 「キュ」


 しばらく探索しているとまた狼の魔物を見つけた。そいつは狩った獲物を食らっているようだ。


 「キュキュキュイ」


 「ああテンに任せる。危なくなったら無理はせず僕の元に来るんだ。」


 「キュ!」


 どんな戦い方をするのか楽しみだ。先手をどう打つのかと思っていると、まずは朝にも見た火の玉を自身周囲に3つ浮かべる。魔法を2つ同時に生成するだけでも難しいのに3つは凄いな。

 

 そのまま狼へと駆けていき3つの火の玉を放つ。当たる直前で狼に気づかれるが、狼が逃げることも予測していたのだろう。狼の逃げ先を囲むように火の玉が方向を変え、3つの内1つが狼へと当たる。


 当たった火の玉は消える事なくその場所を燃やし続ける。本来何かに当たって魔力が霧散してしまうのだが魔力が当たった部位に留まり続けている。そのため炎も消えない。本来何かに当たった場合魔力が霧散してしまい燃やしてもすぐに消えてしまうのだが。


 どうやらテンの魔力制御は並外れているようだ。狼も火が消えない事に恐怖感を覚えている。


 持ち前の速さはより増しており狼を翻弄している。相手の攻撃を躱すだけでなくテンからも仕掛けており何度も火の玉を当て、やがて狼は生き絶える。


 「キュキュイ!」


 「凄かったぞテン!おめでとう!」


 まさかここまでとはな。魔法に殺傷能力を持たせなくてもここまで恐ろしい魔法があるとは。テンのセンスなのか本能なのか。


 肉を解体して持って帰る訳だがいつもより遠出したため持って帰るのが大変だな。そろそろ本気でどうにか運搬方法を確立したいな。


 無事に解体した肉を全て持ち帰り大蜘蛛へとお裾分けしにきたんだが


 「シャア シャア」


 「うん?肉が少ないか?」


 「シャアアシャ」


 「キュー キュキュキュ」


 「シャア!」


 肉を示してどうしたのかと思ったが、テンが火の玉で肉を焼き始めた。どうやら肉を焼いて欲しかったみたいだ。


 昨日の朝に焼いた肉をお裾分けして、焼いた肉の方が美味しいと気づいたか。魔物にも味覚があるんだな。まだまだ分からないことばっかりだ。


 それにしてもテンと大蜘蛛はお互いに会話できるんだな。

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