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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第107話 明かされる真実

「貴殿が言う迷信という言葉、ヒト族にとっては忌み子とは迷信程度なのかもしれぬが我々エルフ族では迷信などではない。」


「何がだ?双子が普通の子供と何が違う?そこに産まれたばかりの赤子を捨てるほどの理由があるとでも?」


 (双子…?そうか、双子か!どうして姫が産まれた赤子を見捨てたのか考えていたがそういうことだったのか……)


「我々エルフ族にとって双子が忌み子と呼ばれる理由は破滅をもたらすからだ。」


「…は?だからそれがふざけた迷信だと言っているんだ。」


「違う。双子に関する伝承は多くはないがいくつか残っている。そのどれもが同じ結末をたどっているのだ。」


「それはどういう?」


「双子は大体3年までしか生きられない、長く生きたとしても5年が残っている記録では最長だ。そしてそのどれもが最後には周囲を巻き込んで死んでいく。過去最も栄えたエルフ族の国も双子が原因で森ごと滅んだ。」


「「え?」」


 そう言われて思わずゾンとルアが目を合わせる。最も長く生きたのが5年といっても2人の年齢は11歳。とっくに5年など過ぎ去っているのだ。


「だがゾンとルアは生きている。」


「元気にねー!」


 ゾンの笑顔に場違いだと感じながらも笑顔になる王と姫。


「それが不思議なのだよ…少なくとも過去の文献に双子が生き延びたという事実はない。だからこそエルフ族なら双子が忌み子であると皆知っているのだ。」


「そうなのか?」


 後ろの護衛に問う。


「ああ、エルフ族なら周知の事実だ。まさか2人が双子とは思わず困惑しているよ。」


「そのっ!ゾン君とルアちゃんはずっと健康に過ごせていたんですか?」


 思わず、といった様子で前のめりにゾンとルアについて聞くエリン。


「うん!ずっと健康だよー!」


「うふふ、それは良かった。」


 それは間違いなく本心から出た言葉であろう、2人を優しく見つめながら微笑む。


「僕から見ても2人に異常が起こった事は無いと思うな。」


「本当に何も無かったのかね?たまたま2人が特別だったのか、それとも何か特殊なことを行ったりはしていないか?」


「何か特殊なことと言っても僕からしたら普通の子育てなど知らないからな。僕にとっては2人を育てるのは全てが未知数で手当たり次第だった。だから何が特殊なのかと言われてもなあ。」


「そうか、何か双子に関する希望の手が見えればなと思ったのだが。」


「あ…そういえば」


「何か心当たりが!?」


「もしかしたらあいつの乳か?」


「「あいつの乳……?」」

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