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杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜  作者: メロのん
第1章 安住の地を求めて
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第101話 夢か現か

 私の子どもたち2人を見殺しにしてのうのうと生きる毎日が苦しかった。毎日夢を見ていた。もしあの子たちと暮らしていけてたら今ごろハイハイしたかな?そろそろ立ち始めたかな?その幸せを夢想する度に幸せを感じ、でもその幸せを自分が手放した事に苦しくなる。


 そんな毎日だった。そしてあの子たちを産んでから3年、もし忌み子として生きていたら周りを破滅に導く時。死の森の様子が変わった様子は無かった。忌み子は長くて5年生きるが、5年後も何も変わらなかった……


 それはすなわち…死。2人がそれまでに死んだ事を意味する。


 それ以降2人の成長を夢想する事は無くなった。それ以降は毎日天に昇った2人への懺悔だ。きっと私は地獄へ行くだろうが、もしあの子たち2人に来世があるのなら幸せになって欲しい。


 出来ることであればまた2人の親として…そんな事を望んでしまうが、そんな事あの子たちは望まないだろうな。


 あの子たちのことを考えると生きる気力が無くなり、何も喉を通らなくなっていった。このままではきっとこのまま衰弱していって死ぬだろうと分かっていた、分かっていたが私みたいな者はそんな末路がお似合いだなと思っていた。


 でもそんな末路は周りが許してくれなかった。ホーンを始め、周りの側仕えから無理にでも食事を与えられて生きていた。いや、生かされていた。


 そうして最近になって人前に出れるほど回復してきた。そうやって人前に出る業務を無理のない範囲で行なっていた。


 そして今日、またホーンから人前の業務に関して言われた。


「エリン、今日人前に出れるか?」


「はい?もちろん大丈夫ですよ。」


「そうか、どうやらエルフ族の子ども2人とその保護者であるヒト族1人を迎え入れているらしい。子どもからしても女性であるエリンがいた方が心が開きやすいだろう。」


「そうですか、それなら喜んで。」


 ホーンの「子ども」という単語に胸がチクリと痛む。でも仕方ない。これは私の業だから。この先決して治ることのない私の業。それを背負ってこの先も生きていかなければならない。今は亡き2人の分を。そうこの時までは思っていたのに。


 いよいよ来訪人が私たちを訪れてきた。私はヒト族に会うのは初めてで、その顔を見た時もあまり感情を動かされなかった。


 だがヒト族の両隣、ちょっとさがった位置にいるエルフ族の子ども2人を見て思わず固まった。


 エルフ族でも珍しい私やホルンと同じ髪色を持つ男の子と女の子。共通点はただそれだけ、それだけだ。


 それでもその2人を見て確信したのだ。


 あぁ……この子たちは私がずっと忘れることのできなかった私の子どもなのだと…

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