モンスターさん
ここではない、でも日本のお話。
そこには古来より迷宮があった。たくさんあった。
いつからあったかは文献が残っていないためわからない。
迷宮といえば、入るものである。
古来より武勇を貴ぶ日本の風習もあってか、迷宮に挑戦するものは多かった。
しかしながら、未だ攻略できた迷宮はない。
というよりも日本という島の中では人間同士争いあうのに忙しかったようだ。
迷宮といえば、モンスターもいる。
中に入ればモンスターが襲い掛かってくるし、階層ボスもいる。
そして、スタンピードなる現象も発生する。
要は、モンスターが迷宮から外に出てくるのである。
つまりこの日本には、その辺にモンスターがいる。
スタンピードは今でも起きるが、安全対策がなされているため危険はない。
要は囲いをしておけばいい。
檻のゴリラと同様、たまにう●こ投げてくる位の危険度だ。
出てきてう●こを投げていたモンスターはどうなるのか?
ハッとわれに返るそうだ。そして手に持ったう●こを見て呆然とする。
迷宮による作用で、モンスターは凶暴化されている。
しかしながら、外に出てきたモンスターはこの凶暴化が解けてしまう。
そこには、知能を有し会話も可能な不思議な生命体があるだけである。
思いつくまま、気の向くまま、出口もなく。