あぁ、転生
「おーい!一真!今日も寝不足か?」
「そーだよ…昨日もしっかり勉強してたんだよ!」
「勉強って言っても趣味の雑学じゃねーか!!
何勉強してますアピールしてんだか。」
俺、松本一真は高校2年生で、そこそこの進学校に通っている。 そして、趣味が色々な雑学を調べることであった。
将来は雑学を使った仕事に就きたいが今のところはまだ何も思いついていない。
まぁ、一般企業に勤めながら、結婚して、普通の人生を歩むのだろうと思っている。
ふと、上を見上げると工事で使われているパイプが俺たち目掛けて落ちてきた。
「おい!逃げろ!」
そう言って俺は友達のこいつを突き飛ばした。
そして俺はパイプにぶつかった。
そこで意識を失った…。
あれ?意識があるぞ??どうなってんだ??
目を開けて見ると、そこには金髪で少し痩せている美人さんを見上げるように見ることができた。
「〜〜〜〜〜〜」
何を言っているか分からなかったが、これだけは理解した。
転生ってやつかな?
5年後、俺はこの世界についてある程度分かった。
まずこの世界には魔法がある。これには俺もつい、叫んでしまった。
まず100人に1人が魔力を持つ。普通の魔力持ちは体に魔力を纏うことで、その人の魔力量にもよるが最低一般兵の3倍から10倍の身体能力を持つ。
そして魔力持ちからさらに10人に1人の割合で、魔法を使うことができる。これは体質によるものであり、多くの魔力を持つものでも、魔法は使えない。 しかし、魔法使いは魔力の流れる回路が違う為、体に魔力は纏えない。
だが、魔法使いの魔法はとても強力らしい。
なので、戦争では戦略兵器として扱われている。
その為凄い魔法使いは高位貴族並みの扱いらしい。
幸いなことに俺は魔法が使えるらしく、毎日小さな光や炎を出すことで魔力を使っている。
とても若いうちに、魔力は使えば使うほど少しずつ増えることがわかった為、欠かさず行うようにしている。
そして、この国の名前はヘルマード王国であり、
この世界の大陸の中で数ある国の中である程度の大国らしい。
隣国であるランペイジ王国とは仲が悪く、ここ50年ほど毎年国境付近で小規模な紛争が起こっている。
続いて我が家はメルライト男爵家と言い、元当主であり、祖父でもある、フライ・メルライトがランペイジ王国との小競り合いの時、相手の軍を率いていたフォルト子爵を倒した事の褒美で領地をもらった。
凄い田舎だが、子爵並みの大きさである。
そして現当主は父である、アレス・メルライトである。 金髪の頭に爽やかや顔立ちである。とてもイケメンです。
魔力を持つ為、戦場では凄い活躍らしい。
単騎で、500の兵の中に突っ込み、見事敵将の首を取ったらしい。 これを聞いて俺も「凄い凄い
!」と思っていたが、どうも、内政の方は駄目で、領地は農業以外これと言った特産物を生み出していない。
母はルイーナ・メルライトと言い、10人に9人は振り返るような美人で、髪は銀髪である。
元ウィンドストン子爵家の次女だった。ウィンドストン子爵家は昔からの貴族の為うちを嫌っている。
その為、父と結婚した事をよく思っておらず、勘当されている為、仲が悪い。
そして俺はアスト・メルライトとして生きている。金髪で、父と母のいいとこを取った様な顔立ちだ。
「どうせこの世界で生きるんだから、成り上がってやる!」