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この 小説家になろう がすごい!



『終わらないコンテンツ(物理)』。

 の話。


〈修正〉

 自作の小説は、正直、『正義ベース』じゃないですからね。

 こっちの方が好評なら、こっちでは正義サイドも支援、あっちでは邪道サイドに共感を、と、上手に……やっていけたらいいですね。あっちだけやるんじゃなくてね。

 はい。


 もちろん、『志望者必読のバイブル』というのはまだありますが、『本買え!』と言って、『はい買う!』には、絶対にならないでしょう、現代では。絶対に買いませんよ。現代っ子は。

 というわけで、『物量作戦で行こうぜ!』→『物量作戦で行く!』――今すぐにタダで始められる奴を先に扱おう、ということになりました。


 じれったい方は、『発行部数急増の秘密』、ジョン・M・シダール(シッドール)で、検索なりなんなり、してみてください。

 次のコラムがまさにそれ。『発行部数急増の秘密』を探せ! になります。

 無限ともいえる膨大な数の書籍の中から、そのたった一節を探し出すのです。

 一冊ではなく一節を。

 まあ今はスマホですぐに検索できますが……。


 


『小説家になろう』というサイト様が、すごい!

 という話をします。

 もちろん誰にでも不満点は数え上げられますが、

 それは今はちょっと置いておいて。


 パソコンできない若者キッズが、現れ始めたのも、もう2、3年前になりますか?

『ラノベ作家』は『小説家になろう』から出てくるものだ、みたいな……感覚と常識……が当たり前な子どもたちは、多い、ということです。

 その前がものすごく地獄だったことを知らない。


 WEBでの応募よりも、印刷して応募する方が地獄だったし、手書きなんてとんでもない苦行だった。

 そこに比べれば、『小説家になろう』というサイトは、天国なんだよと伝えます。

 昔の作家はそりゃあ、ネット上で互いを小まめに褒め合ったりする必要なんかなかったですけどね。

 とにかく『物量』で勝負できるという点は、ものすごく『ありがたい』『助かっている』ということなんです。


 無論、その上で『宣伝が上手』とか『美顔を晒してファンを獲得』……を、”相乗効果”できる人はできます。そいつは『余地』というやつです。

 当然、”未完成な戦闘力”で量産した結果、『いっぱい作ったのに全部やりなおしかよ!』という壁でクラッシュする可能性だって大いにあります。


(個人的には、それを圧縮したり、そこから抽出、再利用リサイクル――ができるので、全部が無駄になるとは考えていない)


 でも誰でもそうなのです。

 みんな、マニュアルを研究・入手しながら、同時に並行して生産するんです。

 あなたもきっと、あなたなりに、集めた『技法』と『知識』が手元にあるでしょう。

 今は『今持てる限りの全力』を、尽くすしかない。




 結局『現在』、『ザ・作家』として活動でき始めた先生方は、当然、現役の中高生ではあり得なく、そのため 作中の『現役の中高生』が、小説家なり漫画家なりを目指す際に踏む手順が、10年も20年も前のそれになっていて、リアルな現役の中高生の、参考にはまったくならないという、問題があります。



 1話で面白いかわかるぜウェイ ――ありえますか? こんなもん。

 ありえませんよ、このやろう。

〈※↑いずれ加筆コラムあります〉



『エリート編集者様が飯を食っていくことが第一のレイヤー』というものを直視しましょう。

 そこには『たったひとりの永遠の天才作家』なんか必要ないんです。

 1位にも2位にも3位にも『〇〇大賞受賞』の帯をつければ、誰かが、3位も1位だと間違えて購入する。

 そいつは編集部にとって得なわけです。


 とにかく毎年、集めた中から、『金』だの『銀』だのと箔をつければ、とにかくその刹那にはそれが売れて、また半年後やら来年やら、また別の新人の『1位』と『2位』と『3位』を、み~んな『大賞』だと銘打って販売すればいい。それの繰り返し。

 過去に1位だった奴が、その後どうなろうが、『今年の1位』の方が話題性もあって、新鮮で、売れるんだから、こうなる。


〈加筆〉

 これは『なろうのランキング』でも同じことが言えますね。

 トップページから、ランキング上位者だけに声をかければいい。

 当人が圏外へ消えたら、また別の上位者が、いくらでも上がってくる。


〈加筆〉

 ――あるいは、『作家志望者は、一生のうちに、濃密な数冊を産出してくれるだけでいい』という見方もできます。『エリート編集者様が飯を食っていくこと』を第一に考えると。

 100万人の作家志望者全員が、永久に作家として食っていけるかどうかは問題ではないんです。

 作家志望が100万人もいれば、それぞれがそれぞれの人生から、たった1冊しか絞り出せなかったとしても、『エリート編集部』の懐には、金の卵が100万冊、転がり込んでくるのです。


 一発屋芸人システムにそっくりですね。

 賞レースに参加してはいけません。

 そいつは目先の金銭に目がくらんだ負け犬か、生まれついての天才です。

 もともと天才じゃなかったけど、負け犬にはなりたくないんでしょう?

 有吉さんも、千鳥さんも、麒麟の川島さんも無冠です。

 無冠ですが引く手あまたです!!


 実力が伴っていたらメディアミックスが進むはずです。

 アニメ化をするのにも、最低限『物量』が求められてしまう。

 これは事実です。

 たくさんあったら、たとえ原作で読んだらグダグダでも、プロならそこから要点をピックアップできますからね。


 質も量も極めなきゃいけないんですが、

 質を極めてから量産しますか?

 量産してから質を極めますか?


 絶対に『学ぶインプット』よりも『生み出すアウトプット』の方を、どうしても先にやりたくなるはずです。

 私のようなひねくれ者でなければ。

 私が今、たとえ鉄の棒で脳天を殴りつけようとも。


(現に私は若さを代価に『マニュアル』を錬成できた代わりに、フレッシュさを失って現在袋小路です)


 安心して下さい、どちらの道を選んでもイバラです。

 書きまくるなとは言いましたが、トークをしている自覚ありで、量産するなとは言ってない。

 天才でも結局『大量生産』を求められるんだったら、天才じゃなくても、とりま『大量生産』すればいいじゃない?

 それが天才に近づくってことじゃあないでしょうか?

 天才じゃないのに『大量生産』もしない、なんて、もうそれは自殺以外の何物でもないですよ。

 ――当然これは、今の自分だけに向けた発言です。


『天才じゃない作家志望者が飯を食っていくことが第一のレイヤー』というものもあります。

 この場合の目指すべきゴールは、『たったひとりの永遠の天才作家』に他なりません。

 できなくたって、やれなくたって、見据える最終地点はそこになっているはずです。


〈加筆〉 

『ハガレンみたいにちょうどいい巻数で綺麗に終わる作品が好き』なのは西尾維新先生ですよ。あなたではありません。あなたは西尾維新先生ではありません。自分をしっかり持ってください。どう考えてもそこまで『読者本位』になってあげる必要はありません。あなたは西尾維新先生ではありません!


 読者本位を肯定すると、『遅筆は悪』ということになりますが、それならアニメが1週間に50本以上放送されて、どうして悲鳴をあげるんですか?

 賞味期限がない食料は、食いきれない量を寄越される方が困るんですよ。

 

 もちろん、水で薄めすぎたカルピスのような作品を世に送り出せと、言っているわけではありません。

 とにかく、送り手に『終わらないコンテンツ』を目指すレベルの熱意があって、ここで4年以上連載して、しかしそれでやっと書籍化しても20冊前後で、それがアニメ化すると3ヶ月で12話、一気見すれば6時間、まとめサイトで簡単に目を通せば2~30分。


 と、このように、『熱量』がどんどん、しぼんでいく、ということなんです。

『じっくり視聴して丸1日消費する』コンテンツを作るためにも、遡って送り手に、『終わらないコンテンツ』を目指すレベルの熱意が必要なんです。

 地獄ですねえ。


 ただ、ここにはひとつ注釈を加えたい点があって、

『秒で読まれて終わる~むなしい~』みたいな、送り手の発言、漫画家とかゲームクリエイターの発言、目にしたことありますけど、

 それって読者がひとりだった場合だよね?


『じっくり視聴して丸1日消費する』×『受け手の数』で出た時間が、『原作の製作時間』を、そんなに大袈裟に下回りますかねえ?

 下回りませんよ。


『原作の製作時間』は、『じっくり視聴して丸1日消費する』×『受け手の数』で出た時間――と、ひきくらべてください。

 …………。

 ……。



 WEBで応募する場合でも、長編や続編を含めての面白さでは、勝負できなかった。

 ――結局量産が求められるのに!

 印刷して応募する場合――この辺はちょっと、遅筆が幸いしました。

『なろう様』が、業界最大手的な存在になる以前に、速筆だったら、とんでもない金額を、コピー用紙はともかく、クリップとインクと、レターパック的なものに、吸い取られていたことでしょう。


 プリンターの野郎、文字しかないから黒しか使用するわけないのに、黒以外のカートリッジも新品に変えなきゃ印刷できねえとか言ってくるからな。黒が満タンでも。

 しかも、次の新作を印刷するまでに3か月以上経ったら、水分的なものが蒸発してるから、新作ごとに新品のインクを購入させにくる!


 一番えげつなかったのが、『募集』は『240p』なのに、第一巻は『300p前後』あるという……ことです。

 賞レースを潜り抜けた時は『240』だったはず。

 つまり、『300でやっと面白いもの』が、一度『240』まで削られているわけです。

 それって、面白さを削って、審査に挑んだってことですよね?

 面白さを削れば、落選する危険だって上がったはずです。

 面白さを削って、落選の憂き目にあった作品だってあったはずです。


『300』を『240』にさせて『300』に戻させて、結局量産しろと言う……。

 う~ん、本当に、最初から、誰の制約もなく、量産できる環境って素晴らしい!




 いやあ、しかし、このタイミングで言うのもなんですが、『WORD』で『ルビ』のやつね。

 自力でネットで調べても、ルビをふったら、行が絶対にズレるので(バカなので、まったくやり方がわからない)、はなから諦めていた時期もあって、

 ――今はメモ帳で作ったりもしていますが、

 そのー、まあ、大昔ですが、一通り、有名どころ全部に送りまして、

 その結果ですね、

 今、自分が小説の仕上げに使わせてもらっているWORDには全て、


 作成者 AMW

 タイトル 電撃小説大賞テンプレート


 と、記されております。

 …………。

 ……。

〈加筆〉

 コピーして無地のWORDに、何パターンか貼り付けてみたら、ちょうどいいやつが見つかる。

 みんなも↑のテンプレートを、HPでダウンロードさせていただこう!



 

『ドラえもん』は45巻で、だいたい1000話。

 1週間に2話放送しても、実際、プラスだのカラー版だのを含めたら50巻以上あるから、

 また、アニオリも挟んだら、10年は放送できる計算。

 したら10年後に『リメイク』して。

 また45巻を、ゼロから作れる計算。

『終わらないコンテンツ(物理)』なわけ。




 西尾維新先生のデビュー作は『クビキリサイクル』ですが、

『メフィスト賞』――

 いやあ、全然知らなかったんですよ。

 これは私の無知を晒す話になるんですが、

 とにかく作家を目指した際には、詳細を全然知らなかった。

 個人的にはもうほんと、『ハルヒの2匹目のドジョウバブル』が、続いているうちにデビューする腹積もりでしたからね。


 そうそう、今はもう、『なろう活動』1本に専念・注力していれば ある意味いいですが、約10年前は、それぞれの『レーベルカラー』を研究する必要にも迫られていて、つまり買わなきゃいけなかったってことです。全部の出版社の、全部のラノベを。

 カラーにあわせた作品を、作って送るのがマナーでした。

 さぞや潤ったことでしょう。

 あれからひとつもレーベル様は潰れていません。

 

 とにかく『メフィスト賞』というものは、今はどうだか、やはり詳細を調べるのは『恐怖』なので無知なままですが――、『ページ制限なし』で、応募可! という、まさに今の『なろう』の『物量で勝負できるレイヤー』の前身、とも言うべき――


 とにかく実際、『ラノベの1巻』を、まあ、全部とは言わないまでも、有名なのを、集めたじゃないですか、研究のために。何年も前に。

 そうしたらやはり、『クビキリサイクル』だけ、文庫版では、2倍くらいデカいんですよ。

 500pくらいありますよ、西尾維新文庫の『クビキリサイクル』。


 たくさん”作れる”場所――というのは、やはりどう考えても、志望者にとってプラスです。

 西尾維新先生も、『応募枚数制限なし』から、デビューされていたのです!

 このことは少なくとも、私の希望になりました。

 だって圧縮の才能がなくても、構わないってことなんですからね?

 天才でなければ量産できないんでしょうか?

 いいえ、天才でなくても量産はできます。

 こいつはシンプルな希望なのです。

 …………。

 ……。




『遅れても苛立たず、理解される時を待とう』

 ――ジェームス・アレン著『AS A MAN THINKETH』ピーター・セツ訳――

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