書いて書いて書きまくるな!
ポイントもらえたので、期待されてる! がんばろう! と思った反面、
0点だからこそ湧き上がってきた、みとけよ、やったろかい! が消えました。
(褒められ慣れてない)
え、では。
『書いて書いて書きまくるな!』――ということですが、私はまず誰よりも、8年ぐらい前の自分にこう、説教したい。
〈修正〉
色んな言い方ができます。
『書き方』と言ってる奴は、マニュアルのマの字も解ってねぇーから信用するな、とか。
『アトガタリ』――聞いたことがありますよね?
西尾維新先生が、物語シリーズの巻末で、使用されている単語です。
自分が語っている、自分が喋っている、自分がトークしている、という『自覚』『認識』がある作家先生、先人、先輩を私淑、あるいは親炙してください!
作家志望であるならば、金輪際、『書く』という日本語は、口にしないでいただきたい!
自分もなるたけ『書く』という表現は使わないように、本命の『デス♀バード』本編では気をつけました。どうしても避けられない場合は『かく』と、ひらがなにしたりして……。
作る、仕上げる、執る……。
『書く』という認識じゃあ絶対にいけない。
『喋る』『語る』『話す』スキルを、磨き上げなければならないのだから。
自分ではわかってても『のび太』な後輩を想うなら、使わないようにするはずです。
若い目は摘みません。
ですからほんとは『カクヨム』なんか、一番いけないネーミングなんですよ。
何故なら『出木杉』には、作家以外でも食っていける才能があるから。
漫画の原作・ラノベに、最も才能がある(ほかのことができない)、『のび太』から『のび太』へと伝えることが、いっとう大事なんです。
のび太サイドにも理解できるように修正すると、『カタルキク』になりますね。
カタルシスみたいになりました。
実際に冷静に考えてみてください。
かいてかいてかきまくって上達するのは、『絵画』『毛筆・硬筆』――つまり、絵がうまいだの、字がうまいだのといった分野だけですよ。
書いて描いてかきまくって上達するのは、イラストと、文字だけです。
文字をかきまくって、トーク力が上達するなんてことは、
トーク力を上達させるために、文字をかきまくるなんていうことは、
大玉のスイカを夏に夢見て、冬のうちに馬鈴薯を畑に植えるようなものだった。
…………。
……。
根本は一緒だということが言いたい。
人前で喋るには、この上に更に、『記憶力』『演技力』『顔面偏差値の高さ』『アドリブ力』等が必要になってくるだけであって、ベースとなっている『根本』は『トーク』なんです。
『中川家』さんの剛さんが、『ネタをかいてる』とテレビで耳にしたときに、頭の中で『書く』を『喋る』に変換する訓練を積んでください。
「コンビでネタかいてる方」と、宮迫さんが口にしますね? そうしたら『書く』を『喋る』に変換するんです。その癖をつけましょう。
『小説のかきかた』→『語り方』です。
『ライトノベルの書き方』→『トーク力向上の方法』です。
漫画なんて更にこの上に『人間の表情全部』『動物の骨格全部』『人間の表情の動物』『ロボット・メカ・人工物・人造物』『自然・背景』――といった画力を極めなければならないという、とんでもない仕事で、アニメなんて更にその上に、何万枚も描いて、全部に色を付けて、CG作って、作曲してもらって歌ってもらってプロダクションと……声優と……人間関係……コミュ力……大金……。
冨樫先生が、漫画家になりたいなら絵の練習をする暇なんかないはずだ、とおっしゃるのは、こういうわけなんです。
尾田先生も作中で「語り部は死ぬな」と、海賊の仲間同士の会話に入れていた。
藤子不二雄両先生が、手塚治虫先生と対談する映像をYOUTUBEで見ましたが、その時に見た『ふたりで自作した雑誌』というものは、新聞顔負けの活字、活字、活字だらけ本で……。
イラストが描けるだけじゃあ駄目なんだなと、思いましたよ。
『文才』。
『文章力』。
こいつらも危険ですね。
大きく分けましょう。
文章力の正体は『トーク力』×『知識』です。
ケンドーコバヤシさんのトークを、熟語やら慣用句やら歴史やら数学やら動物のトリビアで装飾するのです!
その逆は誰にも実行できません!
『順序』が最も大切だということを永遠に憶えておいてください!
『面白さ』の『骨格』には『絶対』があるんです!
トーク、トーク、トークです!
ラノベ作家を目指すということは、ガチのお笑い芸人になろうとしていることに等しいんだということを、今ここで肝に銘じてください。
ただしこちらは裏方なので、『永遠に覚えておく暗記力』も、『今回だけ覚えておけばいい瞬間記憶力』も、『緩急がピリッとついた演技力』も『その場にいるタレントに合わせるアドリブ力』も『100%間違いなく活舌がいいこと』も必要ありません。
カンニングし放題なテストなんです。
こいつは利点です。
思いだした時にメモ。
次かどうかはわかりませんが、『ドラえもん全巻』に続いて、『そろえるもの』ですね。
WORDでルビをふる時に、行がズレずにすむ、『のび太』にでもできる裏技……とは?
とにかく自分は、話を聞くのが嫌いで、読書をするのが嫌いで、作文なんか一番嫌いで、お喋りは好きだけど自分のことばっかり喋って嫌われて、じゃあ喋るのやめよう……、となった義務教育時代を生きてきたようなバカだったので、『人の話』に需要がある、ということを、認識するのがめちゃめちゃ遅れました。
『嫌いなことで、生きていく』……。
ひねくれてしかいませんが、確かこれでした。
また今度喋る時のサブタイトルは。
皮肉なことに、『人の話を聞くのが大好き!』という人に限って、『聞かせる方が好き』という根本の欲求が弱いために、話がうまくならないがち……だったりしませんか。
『喋るのが好きなやつ』の『トーク力』を上げるのか。
『お話に需要があると解っている人』の『喋りたい欲求』を育てるのか。
自分は『凝りに凝った情景描写』が好きなので、そこを評価してほしいと思うベースで生きていますが、とにかく『凝りに凝った情景描写』は、『余裕のある作家が、一番最後に着手する仕事』――だったんですね。
では決定的に、具体的に、いったい何をすればいいのか?
本を買う前に何かできることはないのか?
あります。
そして例題はどこにでも見つけられますし、今すぐに練習ができます。
テレビとスマホがあればできます。
つまりこれが、『話が1個だった場合の執筆のマニュアル』になるわけです。
『先に結論を言え』と言われて、『出木杉』なら即座に正解を実行できますよ?
でも『出木杉』は結局他の職につくから、作家として大輪の花を咲かせることはない。
それなら教えたって伝わったって意味はないんです。
私は意味のあることが大好きでね。。。
まあとにかくなんであれ『ストーリー』が1個、あなたの手元にあったとします。
それはなんでもいいんです。ぶっちゃけ。
過去の体験がベースになっていてもいいし、抜群の想像力で見えた未来の出来事でもいい。
オリジナル要素のない、マニアックな歴史でも、ペットの飼い方でもかまいません。
そうしたらそれを1行に要約するんです。
代名詞を駆使してください。
これがサブタイトルになります。
あるいは冒頭周辺の1行になります。
自分のお気に入りのまとめサイトを開いてください。
ずらーっと、広告みたいに、並んでいる『他まとめサイトの最新記事』の中に、自分が目を惹かれるものを、見つけ出せるはずです。改めて。
そこに並んでいるのは『人間の興味・関心を引くテーマ』です。
せっかく要約してくれているので、是非とも研究しましょう。
『自分の読みたい話の要約文』だけでなく。
話を戻して……これでまあ『1個の話』が『要約文と1個の話』に増えました。
全員が読んでくれる……まではいきませんが、『どういう話なのか』がパッとわかるから、読みたい人は手に取りやすくなったでしょう。
ここからが応用です。
伏線の回収です。
まあ私はバラエティが好きでよく見るのですが、それでも全部を見ているわけではなく……、
『水曜日のダウンタウン』と『やりすぎ都市伝説』。ありますよね?
ケンドーコバヤシさんがプレゼンター、あるいはテラーとして登場したシーンに注目してください。
できるなら録画して、何度も再生しましょう。
『1個の話』があって『要約文=サブタイトル』があって、ですから、
↑
こいつの、『テーマ』というものを、ケンコバさんは(ケンコバさんに限りませんが)、あらかじめ抽出してきているということを、しっかりと観察してください。
『サブタイ』をバーン出して、
『1個の話』に入る前に、
↑
こいつと同じテーマで、『短い話』をさっと挟むんです。
そこが面白かったら、長ったらしい本題の方も、ふんふんと人は後で聞く。
3つに増えたわけですね、これで。
『要約されたサブタイ』+『本題と同じテーマで組み上げられた超SS』+『本題』。
これが『できるだけ多くの人に話を聞いてもらうための基本(その1)』になります。
冒頭の代名詞の部分が気になってしまわせなさい。
倒置法でいいんです! 面と向かって喋ってる奴から焦らされたら腹が立つけれど、書面では腹が立つ前に、自力で、能動で、随意に、恣意的に、ちょっと目を1行分下へ落とすだけで『解』が手に入るから。
『話が2個以上ある場合』の組み上げ方は、またいずれ……。
『そもそも喋ることがない問題』も、順を追って。
今すぐに教えろ! という方には荒療治。
『ルパン三世』でお話を作って、自分のキャラクターに上手に置き換えなさい。
私もぜんぜん、それをやります。
大切なのは『ぼくのかんがえたさいきょうのるぱんさんせい』なのです!
これが作れれば大成できます。
何故なら『ルパン三世をパクるな!』とは、誰にも言えないからです。
ケンドーコバヤシさんを研究してください。
ケンドーコバヤシさんを研究してください!
ケンドーコバヤシさんを研究してください!!