始めようか、人体錬成
非難を受け止めすぎても駄目。
温室で甘やかされ褒め殺されても、貧弱に育ち上がる……。
『錬金術』も同じで、『情』を最優先にして、薄利多売をつきつめても失敗するし、『私』を最優先で、羊頭狗肉に手を出せば、それでもまた失敗します。
当たり前のことですが……。
要は、『人体錬成』だって、タダでできるわけじゃない。
ということが、今ここで言いたかった。
『小説家になること』に関してもそうです。
『できるだけお金と時間をかけずに済む方法』が、『執筆マニュアル』でないのならば、作家志望の全員が、独力で、真正面から、ある意味盲目的に、こんな所になんか目を通さずに、てんでに執筆をガリガリと頑張っていたことでしょう。
『執筆マニュアル』=『できるだけお金と時間をかけずに大成へ至られる方法』を、紹介します、とは言っても、『購入しなければならないもの』は、ゼロじゃないですよ。
ということも、はやめに断っておかなければならないんですね。
やっぱり前置きは多いですね。
画材道具的な、調理器具的な、作業着的な……ものは買ってもらわなきゃならない。
野球を始めるにも、剣道を始めるにも、PCでオンラインゲームをするにも、金魚を飼育するのにだって、『あらかじめ最低限、用意しておかなければならない道具・機材』というものがあります。
空気から人体は作れません。
こちら側の問題。
青汁のCMは、1周回って微笑ましいですが……、
板挟み。
『ほんとは教えたくないんだよなあ』と、一番最初に口にするかどうかは置いておいて、まあまあ、3年も4年も5年も6年も、『有用な本』というものを、ネットなり古本屋なり図書館なりで地道に、ちまちまちまちま探す、ということは、実に普通なことでしょう。ありえるでしょう。ありえます。
つまり、『こいつぁ良いぜ!』という本なり何なり、ガジェットというやつが、私の手元にあったとして。『秘匿しま~す、独占!』と、のたまうことを、みなさまは当然、『不愉快だなあ』と受け取られる。
え、では、しかし、私が熱弁をふるって、『これがいいんだよぉ♪』と紹介したら、『通販やめろ!』『CMうっざ!』『動画広告連続で2回も流すな!』――と、
こう、なるわけですよ。
自分が受け手だったとしても、そう感じると思います。
どちらを思い浮かべましたか?
ということなんです。
あるいは『両方』かもしれません。
紙とペンを用意してください。
メモ用紙でもコピー用紙でも、スマホのメモ機能でもなんでもいいです。
ただしこれは自宅に帰ってからでなければ実行できません。
『ドラゴンボール』や『ONEPIECE』は、続き物ですので、手元にある『何々編』の、どこか1冊が、後からじゃなく抜けていて、ファンなのにそこだけ今までに1度も読んだことがない――なんてことは、ありえないと思います。
だから当たり前に吸収できる。
吸収していないものがありますね?
吸収しようと思えばできるのに。
たとえばそれが『超SS』の集合だったら、『続き物』と同じ程度には、すっぽ抜けている『巻』の内容が気にならないからです。
『タイムマシンがなくなった!』に、なんという道具が登場しますか?
龍や天狗、河童などが、中から飛び出してくる『モンスターボール』ですね。
『人間製造機』では、のび太が普通に人体錬成を試みます。
『めいわくガリバー』は、巨人が小人に追放される話です。
…………。
……。
勉強して上手にパクれというのではなく、
全力で目をそらして、自分のアイディアのみで仕上げたとしても、ほとんどもう、ドラえもんの中で、やりつくされてるよ、と言いたい。
それでも限りはありますから、もしも全巻網羅していれば、『これはある』『あれはない』『できるだけ既存なじゃいものに着手しよう』等、前向きに、今後の自作を構築できる。
『あるけど使いたい!』なら、それはそれでいいんでしょう。
私だって孫悟空が分身できるという情報は、『クローンリキッドごくう』から仕入れました。
スクアーロのクラッシュと瞬間移動潜水艦。
665話、『脳下垂体のホルモンが異常高進してるのは』――『やすらぎの館』、『脳下垂体前葉ホルモンの病的高進による一種の病気だ』。「巨人症」。
ここが本当のボトムだと私は考えています!
漫画家・ラノベ作家志望者の全員が、果たして『ドラえもん全巻』を持っているでしょうか?
『全巻持っている者』と『そうでない者』に、別れることは間違いがない。
そうであるならば、少なくとも私は、『全巻持っている者』の方に属しなさいと、将来 弟子を教化したい。
記憶力が”シェスカ”すぎる人にまで強要はしませんが。
今すぐに自分の本棚に行って、地味に抜けている『てんとうむしコミックス ドラえもん』をチェックましょう。するだけなら0円です。きっとできます。
『20世紀のおとのさま』『ゆうれい城へひっこし』は、アイディアを完全に差し引いたとしても、素晴らしい『教材』でありますので、内容をここでべらべら喋ることはないにしても、今後、このマニュアル指導の中で『再読してください』等指示することがあります。是非とも手元にご用意していただきたく存じます。
『プラス』と『大長編』も、比較的簡単に手に入る部類のものだと思います。
え、とりあえず今日はここまで。です。
いつになるかわかりませんが、次回は『書いて書いて書きまくるな!』というサブタイトルでだべります。それでは。