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それでどうやって戦うの?

投稿遅くなって申し訳ないです。

「アオイ······」


 試練の洞窟に向かう道中で俺は、前を歩くアオイに聞いておきたいことがあった。


「アオイはどうしてウィンさんの殺害依頼を受けるって即答できたんだ?」


 俺の言葉にアオイがピタリと立ち止まって振り返った。


「······ノエルが人を殺すことに忌避感を持ってることは知ってる。でも、今回はウィンを止めないと、沢山の人が死ぬ。それに」


「それに?」


「絶対殺さないといけない訳じゃない。ウィンを無力化すればいい。それだけ」


 無理矢理微笑んだような顔に俺はこれ以上何も言うことが出来なかった。


 アオイも自分で理解しているのだ。自分で言っているほど、それが容易いことでは無いことを。そして、恐らくだが最悪の場合アオイは自分でウィンさんの事を殺す決意もしている。


 アオイが言っている事は正しいし、これ以上の疑問はアオイの決意と覚悟を鈍らせるだけだ。


 それからしばらく無言で歩き、周りに大きな屋敷が増え始めた頃、一つの屋敷の前でアオイが立ち止まる。


「······アオイ?」


「······何でもない」


 しばらく立ち止まって屋敷を見つめていたアオイだったが、声をかけるとアオイは屋敷から視線を外して再び歩き出した。


 俺も歩き出したアオイに続く。


 そう言えばこの前アオイの実家であるヤマト家は王都の一等地にあるって言ってたっけ?


 俺はさっきまでアオイが見ていた屋敷を少しだけ確認する。




「久しぶりだな······アオイ。家を出て冒険者になったとは聞いていたが、元気そうで何よりだ」


「聞いたぞ! ウィンのやつを完封したそうだな! かなり強くなったと見える! この件が片付いたら一つ立ち会え!」


 屋敷を通りすぎてから少し歩いた所で俺とアオイは二人の男性に絡まれていた。


 話している事から察するに恐らくだが······


「お久しぶりです。ライノ兄様、フラム兄様」


 やはりアオイの兄達か······しかし、思いの外アオイへの対応が柔らかい?


 アオイから聞いた話ではもっと傲慢な印象を持っていたのだが······


「ライノ兄さん。久々に会ったアオイが思いの外強くなっていて嬉しいのはわかりますが自重してください。今はアオイにこの件についての説明をする方が先です」


「だっ、大丈夫です。ミズキ姉さんからある程度は聞いてますから」


 アオイもそんな兄達の対応に戸惑っているようで、どう接して良いのか分からないようだ。


「ふむ、それなら話は早いな······アオイ。お前の魔武器だ」


「ありがとうございます。兄様」


「えっ!?」


 アオイはライノさんから包みを受け取っていたが、俺はまさかの展開に思わず声が出てしまった。


「アオイも魔武器を持ってたの!? というより持ってたなら何で今まで普通のそこら辺に売ってる杖を使って·······?」


 魔武器を持ってたならそれを使った方が良さげなのに······


 アオイは俺の質問にちょっと困ったような顔をしてから渡された包みを開ける。


 そこから出てきたのは·······


「これが私の魔武器らしいんだけど······私はこれの使い方がわからなかったから。ノエルの本みたいな使い方が出来るわけでもないし」


 一枚の丸い鏡だった。


「え? それでどうやって戦うの? 殴れないじゃん」


 俺の言葉に思わずアオイが苦笑した。

次回投稿は明日を予定しております。


次にちょっと説明回挟んでその次辺りから試練の洞窟突入です。


章変えるの忘れてましたが、もうすぐアオイの章が終わりの予定ですね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 殴れないじゃん。 流行語大賞でも良いですね。
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