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アオイの決意

「アオイ······調子はどう?」


「ん······問題ない。むしろ絶好調」


 昨日は少し不安定な気がしたが、今朝のアオイには昨日のような不安定さは見られなかった。


「おっ、起きてきたかい。あんた達今日から例の大会だろ? さっき係員とか言う奴が来てこれをあんたらに渡してくれって置いてったよ。しっかり朝飯食べて頑張ってきな!」


 朝ごはんを食べに降りていくと宿屋の女将さんが封筒と、朝ごはんの乗ったお盆を渡してくる。


「ありがとうございます。」


 俺は女将さんにお礼を言うとアオイと共に席に着き、渡された封筒を開ける。


「······はぁ、早速か」


「······どうしたの?」


 封筒の中に入っていた紙を見てため息をついた俺にアオイが声をかけてくる。


 俺は何も言わずに手に持っていた紙をアオイに渡した。


「······ん、悪趣味だけどウィンがやりそうな事」


 俺がアオイに渡した紙には


『午前9時より開会式を行います。それまでに訓練所Bに集合してください。


 ノエル様(C級)とアオイ様(C級)は二名様のパーティーですので、パーティーでの参加とさせて頂きます。


 ノエル様とアオイ様の一試合目は開会式直後の第一試合となりますので開会式終了後、そのまま会場にて待機をお願い致します。


 ノエル様とアオイ様の第一試合のお相手はウィン・ヤマト様(B級)とセバ・スチャン様(C級)となります。』


 と書かれていた。


 まぁ、対戦相手がこの二人なのは『二回戦以降の参加は任意とする』というルールからほぼ察してはいたが、まさか開会式が終わってすぐの一回戦でとは予想していなかった。


 開会式直後ならより多くの人の前でボコボコに出来るという算段なのだろうか?


「ノエル······頼みがある」


 紙を見てから俯いて何かを考え込んでいたアオイが顔を上げる。


「頼み?」


「うん······本来ならこの戦いは無理に勝ちにいく必要も無いことはわかってる······でも、私は一度で良いからウィンに勝ってみたい! だから······」


「わかった。それなら俺は今回アオイのサポートにまわる。それでいいか?」


 アオイが頷く。


「だけど、本当に危ないと思ったら俺も介入する。その前に審判が止めるとは思うけどそれにウィンさんが従わない可能性も否定できないからな」


「ん······」


「じゃあ、さっさと朝ごはん食べて行くか。打倒ウィンさんだ。」

次回投稿は明日······の予定です。


一回一回短くなっていて申し訳ないです。


これから年末まで忙しくなるので、毎日投稿出来るか怪しくなってきておりますが、短くても可能な限り投稿していきたいと考えてますので、これからもよろしくお願いいたします。

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