表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/169

適性職業

 今僕は先生が授業で話していた適性職業についての話を思い出している。


「適性職業と呼ばれる職業はこの世界に5つある


 まずは赤魔法師

 火属性に高い適性を持つ魔法師で水属性による攻撃に対する耐性がかなり低いです。


 視力が高いものに適性が高いものが多いことが特徴で、どちらかと言えばおおざっぱな性格の人や単純な人がなることが多い。


 魔法の特徴としては誘導弾のような攻撃魔法が多い。


 使用する武器は弓矢や銃が多いのも特徴です。


 次に青魔法師

 水属性に高い適性を持つ魔法師で地属性による攻撃に対する耐性がかなり低いです。


 治癒や支援系統の他にも攻撃系の魔法が得意で、かなりバランスが取れているため人気が高い。


 魔法の特徴としてはよく言えば万能、悪く言えば器用貧乏ですね。


 使用する武器に特に特徴はありません。


 次の茶魔法師は

 地属性に高い適性を持つ魔法師で風属性による攻撃に対する耐性がかなり低いです。とは言っても他の魔法師の弱点属性に比べたら全然耐性は高い方なのですが······


 守りに秀でていて苦手な風属性以外の魔法ならばよほど実力が離れていなければ防ぐ事が可能です。


 硬化が主な魔法の特徴ですが、大地に作用する魔法のため、農家なんかに好かれたりする魔法でもあります。


 使用する武器は斧や大盾が多いです。


 緑魔法師

 風属性に高い適性を持つ魔法師、そのため火属性による攻撃に対する耐性がかなり低く、元から防御力が低いために火属性の攻撃を受けると一撃死する可能性もそれなりに高いです。


 元々攻撃力はかなり高く、それに反比例するかのように防御力が低いのが特徴です。


 しかし、その防御力の低さが問題にならないほどの高い攻撃力と機動力により、青魔法師と同じくらいに人気は高いですね。


 魔法の特徴としては、体に作用してスピードを上げたり物を切ることに特化している魔法が多いですね。


 近接戦闘がメインなため使用する武器は刀や短剣が多いです。


 最後に白魔法師ですが


 回復魔法にしか適性がなく、他属性の魔法を全く覚えることのできない代わりにバカみたいな魔力量を持つ魔法師です。


 簡単な怪我や病なら薬や、他の魔法師でも使える最低限の回復魔法である「ヒール」でどうとでもなるため、どれだけ適性が高くとも冒険者を目指すならばなる人がいない職業。


 というよりも今まで白魔法師の適性が出てきた人はその適性がどれほど高かろうとも他の職業を選んできました。


 そして、この白魔法師の圧倒的な不人気にはそれなりの理由があります。


 まず、白魔法師の特徴として回復の魔法への適性が高いことがありますが正直適性が少しでもあれば使えるヒールで大抵どうとでもなるため他の職業で良いこと。別に白魔法師のヒールだからといって欠損が回復できるわけでもないですからね。また白魔法師になると他の属性への適性が全くなくなってしまうため他の魔法が使えなくなるというデメリットが発生します。


 どれだけ魔力が多くともこれでは宝の持ち腐れなのです。


 正直回復力や支援力は白魔法師に勝てなくとも攻撃もできて、それなりに回復や支援ができる青魔法師の方が人気なのも道理という事ですね。


 まぁ、要するに医者や薬師などの治療を専門とする人用の適性職業です」


 そう締め括っていた。


 そして、僕が今どうしてこんなことを思い出しているのかというと簡単な話だ。


 今正に適性職業が決まる儀式の真っ最中だからである。


 院長先生の話だともうすぐ終わるはずなんだけど·······


 そう思った瞬間に順番に別の部屋に移動するようにと指示が出て、僕も列に並ぶ。


 ちょっと前に部屋に入ったマーカスは


「自分は赤魔法師にした」


 と自慢していたし、アインは


「俺は青魔法師だ······ふっ!」


 って感じに自慢して帰ったしキープは


「茶魔法師になったよー」


 とのんびりと報告して帰っていった。


 俺が緑魔法師だったら4人でもバランス取れてるし訓練もしやすいかもしれないし、そこまで適性が低いわけでもなかったら僕は緑魔法師にしようかな?


 なんだかんだ言ってレンさんが敵を豆腐みたいに切っていく姿はかっこよかったし。


 なんて考えていた僕だったが······


「適性は一つ。白魔法師です」


 これが僕が部屋に入って直ぐに言われた言葉だ。


「どうしますか? かなり適性は高いですから優秀な医者や薬師にはなれると思いますが」


 固まっていた僕だったがその言葉に再起動する。


「えっと、僕には白魔法師しか適性がないってことですか? 確か基本的には2つは適性があるはずだって聞いてたんですが・・」


 僕の言葉に目の前の女性は頷くと


「確かに基本的にはそうですがあくまで基本的でしかありません。稀にですが適性が一つの方もいらっしゃいますよ。まぁ、白魔法師は初めてのケースですが」


 どうやら本当に僕には白魔法師の適性しか無いらしい。


 なので僕は無いよりマシか····と観念して

  

「それでは白魔法師でお願いします」


 と告げたのだった。

本日の投稿はここまでになると思われます


多分また明日も投稿すると思いますのでよろしくお願いします


面白いと思ったらブックマークや評価をよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ