大会ルール
金曜日投稿出来なくて申し訳ないです。
今回も時間がそこまでなかったため、短めとなっております。
次回投稿は一応明日の予定です!
ミズキさんから冒険者全員参加の大会が開かれると伝えられた次の日には、その告知が冒険者ギルドにされていた。
大体のルールは昨日ミズキさんから聞いたものと同じだが
・二人一組での参加。
・一回戦は最低限出場しなくてはならない。二回戦以降の参加は任意。例外として、F級以下の冒険者と、告知現在で長時間拘束される依頼を受けている冒険者の参加は任意とする。
・相手が死ぬような攻撃をした場合は即敗北。その後冒険者証を剥奪の上、今後一切の登録を禁止とする。ただし、誰もが認める不可抗力の理由があった場合はこれを不問とする。
・致命傷を受けるような攻撃は戦闘開始時に配布される魔道具が肩代わりしてくれる。
・戦闘終了後は治療師ギルド所属の白魔法師によって無料で治療サービスを受けることが出来る。
・勝敗は審判から見て、これ以上は戦えないと判断された時、またはルールに記された反則が行われた場合に決する。
・大会はトーナメント形式で行われ、そのトーナメントの組み合わせはSとA、BとC、DとE以下の三つのトーナメント内でランダムに決定される。
・それぞれのトーナメントの優勝者と、判定員によってその力を認められた者にはその実力に応じた報奨と冒険者ランクを与える。
・その他のルール外で不足の事態が起きた時などは審判の裁定により進められる事とする。
······と、これがルールになるらしい。トーナメントの組み合わせはまだ発表されてはいない······が、十中八九ウィンさん達との戦いになるのだろう。
一応日程としては明日から始まるらしく、観戦も可能で賭け事までするらしい。
アオイから聞いた話では、セバ・スチャンの事は知らないが、ウィンさん自身は風の魔力を体に纏った状態での肉弾戦が得意で、その武器は緑魔法師には珍しく大鎌を使うそうだ。
ウィンさんが纏う風の魔法は近づくだけで相手を切り刻み、その大鎌は刃先から魔力を放出することが出来る魔武器と呼ばれるなのだそうだ。ちなみに俺の魔導書ホワイトも(一応分類的には)魔武器の一つに入るらしい。
遠距離から鎌の力で風の刃を放ち、相手の動きを止めて近距離戦闘に持ち込み魔法の力で相手をズタズタにする。
これがウィンさんの戦い方だそうだ。
アオイが戦うときは水のシールドも貫通する風の刃をかわしている内に角に追い詰められて魔法で切り刻まれてやられていたそうだ。
何度か死にかけた事もあったが、何時も死ぬ前にはミズキさんが助けに来てくれていたため、生きている事が出来ていたそうだ。
本当にミズキさんには感謝である。
「アオイ······大丈夫か?」
俺にウィンさんの事を話していてトラウマが蘇ったのか、少し震えているアオイに声をかける。
「ん······ちょっと不安······だからノエル······明日の朝まで一緒に居てくれない?」
「えっ!?」
そこまで言うとアオイはベットに横になり右手を差し出す。
その手を握れという事かと思いその手を握るといきなり引っ張られて体勢を崩す。
そして、そのままベットに引きずり込まれる。
「ちょっ!? アオイ! いきなり何を!?」
「こうしないとノエルも眠れないから······じゃあおやすみ······スースー」
うん、確かに野宿の時である程度馴れたとか思ってた時が俺にもあった······でも流石にこの距離は無理!!
野宿の時にも無かったから!!
目の前にアオイの顔があり、しばらく緊張していたのだが、俺は何時の間にか意識を落としていた。
意識を落とす直前に
「······意気地無し」
という声が聞こえた気がしたのは俺の気のせいなのだろう。
大会のルールなどについて、追加した方が良いと思った物や補足が必要だと思った事があれば感想欄にてお願いします。
また、いきなりアオイちゃんがこんな行動に出て戸惑われている読書の皆様も多いかもしれませんがそこについての突っ込みは無しでお願いします。
また、書籍化の時や完結後にアオイちゃんとノエル君の仲良くなるエピソード等を学校編の辺りに挿入する形で書けたらいいなぁ等と考えているので······