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ウィンの計略?

また日を跨いでます······申し訳ない。


明日(今日)もう一回投稿出来るかで、その次の更新は日曜日になる予定です。

 一々挑発してくるウィンさんをどうしようかと考えている所にミズキが飛び込んでくる。


「やられたわ」


 話を聞いてみるとどうやら現在王都に住んでいる冒険者全員参加の大会が行われる事になったらしい。


 それのどこにやられた要素があるのかわからなかった俺が首を傾げていると、ミズキさんが説明してくれる。


 冒険者が全員参加と言うことは俺とアオイも参加しなくてはならないこと、そして、今回の大会はウィンさんがミズキさん達の父さんに頼んで始めてもらったこと、そして、その理由が「少しでも広いところから魔王に立ち向かうことの出来る人材を見つけるため」と言った物のため参加を断るのが難しいこと。


 そして、ここまでやると言うことはそれ以外にも何かを仕込む可能性が高いということ······例えば対戦表を仕込んで一回戦からアオイ達と自分達をぶつけてきたりだ。


 しかもご丁寧に「ある程度の協調性を計るため」等という理由から二人一組で参加しなければならないという俺達を意識してるとしか思えないような条件までついていた。


「えーっと······これって出ないと駄目ですよね?」


「最悪な想像まですると魔王の手先だなんて変な因縁つけられて公開処刑という名の袋叩きみたいな事になる可能性まであるわね」


 その光景を容易に想像できてしまいため息をつく


「なんでそこまで私と戦いたいんだろう?」


 アオイが首を傾げているが確かにそうだ。


 アオイをボロボロにしたいだけならアオイが実家にいるときに散々やっただろうにどうして今になってアオイと戦いたがるんだろう?


「あー······」


 俺達が首を捻っていると隣で頬を掻きながらミズキさんが苦笑いをしていた。


 何か心当たりでもあるのだろうか?


「実はアオイが家を出てからウィンは一勝も出来てないんだよ。年齢の問題もあったし·······だけどそれを才能が無いせいだとか言い出す輩が出てきだしてね。そいつらの言い分は、才能が無いから自分よりも才能の無いアオイちゃんを苛めてたんだ······ってことになっていて割と前からウィンちゃんの立場ってそこまで良いものでも無かったんだ」


「えっ!? それとアオイと戦おうと考えるのとどう関係あるの!?」


 むしろ戦えば勝っても状況が悪くなる未来しか見えないんだけど!?


「えーっと······多分八つ当たりとかしか考えてないと思う······なんだかんだ言ってもまだ13歳なんだし」


 あー、そう言えばアオイの妹だから高くても14歳とかなのか


 それなら仕方がない······のか?


 っていうか連れのセバ・スチャンとか言う奴も指摘してやれよ。


「それで······とりあえず強制参加みたいな形になってるのはわかったんですけど、どうすれば良いんですか?」


 とりあえず怪我だけ最小限にする形にすれば良いのかな?


「うーん······一旦全力でやってみると良いと思うよ? 案外勝てそうな気もするし?」


「えっ!?」


 今ミズキさんがとんでもないことを言ってたんだけど!?


 アオイもびっくりしてミズキさんを凝視してるし······


「えっ? だって最近戦っている感じだとアオイもノエル君もそれなりに強くなってるからね。少なくともウィン相手なら五分五分くらいに戦えるはずよ?」


「えっと······確かウィンさんってミズキさんと同じB級冒険者ですよね?」


「そうだね」


「俺達はC級なんですが?」


 俺の言葉にミズキさんは頷いた後


「まぁ、そうなんだけどさっきも言った通り同じB級でもウィンは私に絶対に勝つことは出来ないからね? まぁ言うならばウィンはB級の中で実力はまだ下の方。今後に期待って感じかな? それに比べて私はB級でも上の方······っていうかもうすぐA級になるからねぇ······」


「なるほど······」


 ってことは俺達は実力だけならB級下位レベルの実力はあると言うことか······


「まぁ、それでもアオイちゃんの切り札がまだ完璧とは言えないからその大会が始まるまでにもう少し特訓はするけどね」


 ミズキさんの言葉にアオイが頷く。


「それじゃあ、私もうちょっと頑張ってくから」


 そう言ってミズキさんと一緒に訓練所の方へと向かうアオイ。


 それを見送っていると後ろからノクスさんに声をかけられる。


「オイオイ、ノエル君も何か準備しなくても良いのかい? 相手はヤマト家のご息女だぜ?」


「今更出来ることなんてありますか?」


「まぁ、少しだけならってかんじだな。それでもやらないよりマシだ」


 そして俺はそう言うノクスさんによって引っ張られて行った。

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