白魔法師とは······2
またまた日を跨いでの投稿になりました······申し訳無いです
「まぁ、俺がそんな予想にたどり着いた理由を説明するとだな······まず一つ目として赤、青、緑、茶の全てに関係することなんだが魔法師は特別な環境下で、その力を増す」
「特別な環境下······?」
俺の問いにノクスさんが頷く。
「例えば赤魔法師ならば周りが熱い所。青魔法師ならば水の有る所。風魔法師は風が強い時にその力を発揮しやすいし、茶魔法師なら大地を踏みしめている時だ。ちなみに青と赤に至っては逆もまたしかりだ」
「······何だか緑と茶だけ条件が楽すぎませんか?」
「だがその分、赤と青の増大する力は大きいらしいぞ·······一説では文字通り背水の陣の状態で挑んだ青魔法師一人が一千もの魔物を一つの魔法で殲滅した等と言う嘘だと思えるような話まで残っているからな」
そこまで魔法の威力が上がるものなのか······うん、周りに水がある所でアオイに逆らうのは止めておこう······誤って殺されかねない。
「あれ? でもそれだとおかしくないですか?」
それぞれ魔法師が自分の得意な環境で自分の実力を発揮しやすいのはわかった······では白魔法師はどうなのだろうか?
白魔法師に有利な環境と言うものを俺は思い付く事が出来なかった。
「そう、しかし、白魔法師には強いて得意と言える場所や場面は無い······まぁ、少なくとも俺が知る限りはという条件でだが······そして、この事から俺はとある仮説を立てた。白魔法師以外の魔法師は外からの力と魔力とを使って魔法を発動しているのでは無いかという仮説だ」
まぁ、話の流れを聞いていればそう考えてもおかしくはないかな?
それに、ノクスさんは白魔法師の光魔法は生命エネルギーを操る魔法だと考えていると言っていた。
つまり······ノクスさんの言いたいことは······
「その顔を見るに恐らく予想はついてるんだろうけどあえて言わせてもらうとしよう。俺の仮説では白魔法師とは自らの体内にある生命エネルギーを操って魔法を行使している······だからそもそもの使用方法が違う他属性の魔法を白魔法師は使用する事が出来ない。逆に、生命エネルギーの扱いに長けていないとは言え、使用すること自体は可能な他の属性の魔法師達が白魔法師に比べて弱いとは言え使用できるのも一応理解は出来る。」
「生命エネルギーは他の属性の魔法師でも使用できるんですか?」
「これはあくまでも俺の仮説だよ。現状を説明するのに取って付けたような理由をつけただけだ。本当にあっているのかもしれないし、間違っているのかも知れない······ただ、こう言うイメージを持ってから光魔法の強さが上がったのは確かだ」
「えっと······つまりどう言うことですか?」
「ここでようやくノエル君にした質問の答えに行き着くんだ。魔法を発動する時、魔力とイメージと外側、もしくは内側から使用する力を混ぜることで発動する。つまりイメージを工夫して、練習すればそれに応じた魔法を発動出来るはずなんだよ」
「なるほど······探知をしようとするなら探知が出来るイメージを······ってそれにはどんなイメージをすれば!?」
しかし、俺の絶叫にノクスさんは首を降ると
「それを俺に聞いても意味は無いよ。だって俺に聞いたイメージで探知が出来るようになるならアイツ等は下らない不意打ちなんかで死ぬことは無かっただろうからな」
そう言えばそうだ。もしノクスさんのイメージを知る事で探知が使えるなら冒険者になった白魔法師達は死ぬこともなかっただろう。
「流石に今日はこれまでにしてくれると嬉しいな。これ以上やると仕事が進まなくなる」
その言葉に俺はハッとする。そう言えばさっきから話しっぱなしだったから忘れていたけどノクスさんは仕事をしていたんだった!
「すいません! ありがとうございます! お邪魔しましたぁ!」
俺は大急ぎノクスさんの書斎から出ていくのだった。




