白魔法師とは······1
今回の投稿おくれてすいません!
次回投稿は明日······と言うか今日する予定です!
「ふむ·······それで俺のところに来たと······」
俺は丁度書類整理をしているノクスさんの所に先程のアオイのさんがしていた話をしに行き、是非とも光魔法についてと、白魔法師について教えてほしいと頼み込んだ所だ。
「見ての通り俺は結構忙しいんだが······?」
「そこを何とか!」
まぁ、最初にあれだけ怒鳴り散らしておいて虫の良い話と言われるかも知れないが、頼み込んでいる内にノクスさんも
「まぁ、こちらからしてもノエル君にそう簡単に死なれるのは困るわけだし、教えることはやぶさかでは無い······しかし見ての通り俺は今忙しい。君を勧誘した時にも言ったが治療師ギルドは人手不足だからな。だから今は教えれるさわりの事だけを教えようと思う」
「お願いします」
「まずはノエル君は魔法についてどこまで知っている? いや、言い方を変えよう。ノエル君は魔法を使う時どうやって魔法を使おうとしてる?」
どうやって魔法を使っているか······か
そう言えば意識したことは無かったかもしれない。
「えーっと······魔力を使って······すいません。わからないです」
「まぁ、適性職業につけば誰もが当たり前に使えるから誰も考えようとはしない。でもこれが割と重要な事なんだ。まぁ、それについて考えるとしたら色々と考えることはあるから······それについて一つずつ考えて行こうか」
なるほど······魔法の事を考えるだけでも色々と考える事があるのか······
「まずは白魔法師と他の魔法師の違いについて考えて行こうか。まず、ノエル君は赤魔法師について知ってることは?」
「赤魔法師は火属性の魔法を使いこなす魔法師ですよね? 遠距離攻撃が得意な······」
「そうだね。では緑魔法師は?」
「風属性の魔法を使いこなす、近距離攻撃が得意な魔法師ですよね?」
「それなら茶魔法師や青魔法師は?」
「茶魔法師は地属性の魔法が得意で守りが得意な魔法師で、青魔法師は水属性の魔法が得意な魔法師ですよね?」
俺の言葉に頷くノクスさん。しかし、俺はなんで今更こんなことを聞くのかがわからなかった。
「なら白魔法師は?」
「えっと······補助魔法を中心とした光魔法を使う魔法師で、回復と補助を得意とする魔法師ですよね?」
「じゃあ光って何?」
「はい?」
いきなりよく解らない質問をされて答えに困ってしまう。
「多分ノエル君は火や、風や、大地や、水ならば何? と聞かれた時に少しは迷うことがあっても答えることが出来るだろう。これは自然の中にある物だし、魔法として感じることも難しくないだろう······ならば光は? どうして白魔法師が使う魔法は光魔法と呼ばれるんだろうね? 補助魔法とかでもよかったはずなんだ。」
そう言えばそうだ。補助魔法とかでは無くても一般に呼ばれている白魔法と言う名前でも良いはずなのだ。
「それじゃあ光とは何なのですか?」
いや、質問としてはおかしいのかもしれない。光は光だし、それが何かと問われても光としか答えることはできないだろう。
しかし、ノクスさんは俺の言外に秘めた「どうして白魔法師の光魔法は光魔法と呼ばれるのか」という質問を理解してくれたようで、質問に答えてくれた。
「ここからは俺の想像になるんだが、光魔法の光って言うのは人間の生命エネルギーやそれに似たものを表しているんだと思われる。つまり、光魔法とはヒトの生命エネルギーを操る魔法ということだな。」
「生命エネルギーを操る魔法······?」
ノクスさんは頷くと更に言葉を続ける。
「そうだ。俺は白魔法師が他の属性の魔法を使えないのにはその辺りが理由になっているんじゃないかと思う」
「どういうことですか?」
意味が解らない。
「まぁ、言うと難しいんだが、もしかしたら白魔法師が使っている魔法とそれ以外の魔法師が使っている魔法は全く異なるものかもしれないということだ」
ノクスさんがいきなり、とんでもないことを言い出した。