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アオイ視点

今回はタイトル通りアオイちゃん視点ですね。



 ノエルが治療師ギルドから帰ってきたのはあれから三時間程後の事だった。


「······遅い」


 流石に連絡もなく三時間も待たされるのは酷いと思ったので軽く文句を言ってもバチは当たらないはずだ。


 ······実際には冒険者ギルドに置いてある様々な本を読んでいたため、暇というわけでも無かったのだが。


 その後軽く謝ってノエルが今日あった事を話してくれる。


 治療師ギルドのギルドマスターであるノクスさんの事。そのノクスさんが冒険者を貶したこと、逆に治療師ギルドに入れと言ってきた事、口論(ノエルが一方的に怒鳴り続けていただけのようだが)になった事。


 そして、その後「ミズキ・ヤマト」と名乗る女の人模擬戦をして見事に負けてしまったこと。そして、その人が模擬戦をしてくれるということ。よければパーティーメンバーも一緒にどうかと誘われていること。


 ─ミズキ・ヤマト─


 ここでその名前を聞くとは思いもしなかった。


 突然だが私には兄や姉、妹と呼べる存在が四人存在する。


 長男「炎魔神」の二つ名を冠する赤魔法師のライノ・ヤマト


 次男「鉄壁」の二つ名を冠する茶魔法師のフラム・ヤマト


 長女「水獣使い」の二つ名を冠する青魔法師のミズキ・ヤマト


 三女······いや、私が家を出たのだから今は次女という方が相応しいのかもしれない······「風刃」の二つ名を冠する緑魔法師のウィン・ヤマト


 そう、ミズキ・ヤマトとは世界最高レベルの冒険者を多数排出しているヤマト家の長女なのだ。


 そして、今名前を上げた四人は同じ親から生まれたのに、私なんかとは比べ物にならない強さなのだ。


 何せ皆私と二~三歳も変わらないのに実力的にはB級以上。最後にはS級に到達するだろうと言われている逸材だ。そのせいで、冒険者として登録はしているものの、基本的に依頼はお偉いさんからの指名依頼だけとなり、依頼の無いときは何時も一等地にある広い家で訓練をしているはずなのだ。


 そんな兄姉妹の中でも私の適性は水属性のみで、その適正もミズキ姉さんを越えていたため、かなり期待されていたのだが、後に生まれたウィンにすらボコボコにされるくらいに弱く、父や母からは「ヤマト家の恥さらし」等と言われていた。


 上の兄さん達からも訓練でボコボコにされ、その痛みと、回りからの見下すような目が辛くて死ぬことすらも望んでいた日があった。


 そんな中でも私が自殺などをすることが無かったのは唯一味方だったミズキ姉さんのお陰だった。


 他の兄妹との訓練は辛い事しか無かったが、ミズキ姉さんとの訓練だけはそんな事が無かったのだ。


「適性が私よりも高いんだからいつかきっと私よりも強くなれる」


 そう言って励ましてくれたのだ。


 そして、私の魔法がどうすれば強くなれるのか一緒に考えてくれた。


 今の私があるのは姉さんのお陰と言っても過言では無いだろう。


 まぁ、そんな姉さんにも黙って書き置き一つで家出をしてしまったわけだが······


 いい機会だし、今まで話した事は無かったが、そろそろノエルにも私の事や家族の事を話しておいた方が良いのだろうか?

書いてて何だか纏まり無いなぁと感じてしまったのでまた改稿するかもです!

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