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治療師ギルド

 フィデスさんに紹介状を書いてもらった俺は、一人で治療師ギルドに来ていた。


 なぜ一人なのかと言うと、何故かアオイが冒険者ギルドに残って資料を読んでると宣言したからだ。


 その様子に少し引っ掛かりを覚えながらも、アオイに「······これはノエルが解決すべき問題」と言われてしまえば反論する事もできず、結局俺は一人でここに来ることになった。


「すいません。ギルドマスターに会いたいのですが······」


 治療師ギルドに入って直ぐの受付に座っている青髪の女の人に声をかける。


 女の人はこちらを見て笑顔になると


「本日お約束は有りますでしょうか?」


 と訪ねてくる。


「約束はしてませんがこれを預かってきてます」


 俺はそう言って懐からフィデスさんに書いてもらった紹介状を見せる。


「中身を拝見しても?」


「どうぞ」


 女の人は手紙の封を切ると丁寧に中身を取り出し、確認する。


 そして、近くにいた職員に何やら耳打ちするとその職員が頷いて走っていく。


「紹介状確認させて頂きました。只今ギルドマスターの方へと連絡させて頂いておりますのであちらにお掛けになって少々お待ちください」


 指し示された椅子に座って待つこと10分程だろうか? 先程俺が話しかけた青髪の女性が


「ギルドマスターがお会いになるそうです。こちらへどうぞ」


 と案内してくれる。


 そう言えばあまり気にしてなかったけれど俺、この一日で二つのギルドの頂点であるギルドマスターに会ってるんだよな? 


 今更ながら少し緊張して来たかも?


 しかし、そんな俺の緊張など関係無く青髪の女の人は一つの扉の前まで立つとノックをして扉を開ける······って返事まだなのに開けるの!?


「ヤマト君······何度言ったら君は返事を聞いてからドアを開けるようになってくれるのかな?······あっ、そこの君がフィデスの言っていた白魔法師だね、入っても大丈夫だよ。若干一名返事も待たずに入り込んできてるし」


 中にいたのはフィデスさんよりも若々しく見える······と言うか年齢も20代後半にしか見えないお兄さんがすわっていた。


「さてと······まずは自己紹介からだね。俺の名前はノクス。一応ここのギルドマスターをさせてもらってる······あっ、こう見えても年齢は40越えてるのでよろしく!」


 嘘だろ!? この見た目で40越えてるとかあり得ないだろ!? まだ20代前半って言ってもギリギリ通じるぞ!?


「ノエルてす。白魔法師です」


 その言葉にノクスさんが頷く。


「それで······早速で悪いんだけど、冒険者にならずに治療師ギルドで働くつもりはないかい?」


 そしてさらっと笑顔で飛んでもないことを話し出した。

次回は明日······と言いたいところですが、もしかしたら明後日になるかも······遅くても明明後日には投稿します!

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