冒険者ギルドマスターの話
申し訳ないです! 少し遅くなりました。
早速毎日投稿では無くなってる!?
フィデスさんが話始める。
「まず一つ理解しておいて欲しいのは私たち冒険者ギルドがノエル君の冒険者登録を拒否したのは、決して白魔法師が冒険者に向かないと言う風評のせいではないのだ······というよりは、本来ならば拒否する必要もないし、可能な限り意向にはそうつもりだ。ただ、少しだけ理由があってな」
「登録を一度断る理由ですか?」
俺は白魔法師の風評のせいで登録を拒否されたと考えていたため、他の白魔法師を登録拒否する理由を考えても思い付かなかった。
「その理由は······まぁ、一つの約束だな。この国には冒険者ギルドの他にも治療師ギルドってのがあるのは知ってるな?」
フィデスさんの言葉に俺とアオイは同時に頷く。
治療師ギルドは冒険者ギルドとは対極に白魔法師が中心となって経営しているギルドだ。
その名の通り治療を専門としているギルドで、傷を回復させるポーションの販売や冒険から帰ってきた冒険者の治療などを生業にしているギルドだ。
朝焼けの空メンバーは俺が白魔法師のため、利用する事が無かったが、白魔法師がパーティーにいる朝焼けの空が有り得ないのだと考えるとかなり需要は高いのだ。
正に冒険者になるのが難しい白魔法師の天職と言えるだろう。
······まぁ、それでも俺は冒険者を選んだんだけどな。
「実は少し前にその治療師ギルドのギルドマスターからとある申し出があってな······その申し出と言うのが一部の白魔法師の冒険者としての受け入れだ······私は喜んで受け入れた。そろそろ白魔法師の偏見と言うものを無くしたかったし、白魔法師という青魔法師を越える補助に特化した存在が現地に行くのは魔物を狩る効率も格段に上がるだろうし、何より、冒険者の生存率に繋がることだからね······他の者がどう考えているかはわからないが、私は白魔法師自身が攻撃魔法を使えないというデメリットを考えても十分に白魔法師をパーティーに入れる意味はあると考えていた」
「あれ? でも······」
それじゃあおかしくないか? それならば俺以外にも白魔法師で冒険者を志した人間がいて、実際に冒険者になった人間がいたことになる。
しかし、今まで白魔法師の冒険者はいなかったはずなのだ。
もし、白魔法師が冒険者となって成功していたのだとしたら、白魔法師である俺が使えない扱いをされるはずが······ん? 待てよ? 成功していたとしたら······?
「まさか······」
「·······?」
アオイが不思議そうな顔でこちらを見るが、フィデスさんはこちらを見て頷いた。
「ノエル君は気づいたみたいだね······彼らは元A級の冒険者である私の目から見れば強いとはとても言えなかったが、白魔法師の特徴である数多の補助魔法と過回復という現象を利用した攻撃方法で、そこらの魔物に負けるとはそうそう考えられなかった······しかし、最初の依頼で簡単な魔物の討伐に向かった彼らは、入った森の中で死体で見つかったよ。どれも不意打ちでやられたのか抵抗の跡すらなかった」
「でも不意打ちなんて探知の得意な緑魔法師がいれば······」
そこまで言って口をつぐんでしまう。
「そう、探知に優れた緑魔法師さえ居れば話は変わったかもしれない······しかし、実際問題彼らは白魔法師のみでこの依頼を受けた······自分自身が白魔法師であるノエル君ならその理由はわかるはずだ」
そう、俺にはわかってしまった。何せ、一度自分自身が体験した事だからだ。
「組んでくれる仲間がいなかった······って事ですか?」
俺の言葉にフィデスさんが頷く。
「しかし俺にはちゃんと仲間が······!!」
「わかっている。君が隣にいるアオイ君とある程度信頼関係にあるのは見ていればわかるのだ。しかし私は先程こう言っただろう? 「約束」だと」
そう言えばそう言っていた。
「まぁ、その約束というのがだな······「もし、治療師ギルドのギルドマスターの許可無しに冒険者登録をしようとする白魔法師が来たら、一度私のところに顔を出すように言って欲しい」と言うものなんだ。その時の事でただでさえ少ない白魔法師が一気に減って治療師ギルドの経営が傾きかけたんだから少しでも白魔法師の数が減るのを阻止したいと考えるのは、仕方が無いと言えば仕方が無いのかもしれないが······」
「でもその約束は俺には関係ないことでは? 俺は治療師ギルドに所属している訳でも無いですし」
「いや、逆にノエル君は条件に当てはまっていると私は考える。治療師ギルドの白魔法師が登録に来るのを妨げるのは治療師ギルドのギルド員の数が減るのを防ぐためだが、ノエル君が治療師ギルドにもし入れば人数が増えるからね」
「······ということはどうすれば?」
俺の疑問にフィデスさんは頷くと
「今から治療師ギルドに言ってギルドマスターに了承を得てきてもらう。勿論私も紹介状は書くし、君は白魔法師だ。それだけで門前払いなんて事は無いはずだ」
そう言って紹介状を書くと俺に渡した。
明日(というか今日)は遅くとも18時までには上げる予定です!
よろしくお願いいたします!




