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学校ダンジョンの氾濫その6

「くらえやぁあああ!!」


 そう叫びながら先ほどテツがぶつけられたものと同じ黒い炎が俺たちに迫る。


「アクアカーテン」


「無駄無駄無駄無駄ぁ! 俺の『憤怒の魔炎』がその程度の水で防がれるもんかよぉ!」


 その言葉通り奴が放った炎はアオイのアクアカーテンを紙のように貫通すると俺達に襲いかかってきた。


「かわせ!」


 確かに威力は高いし、スピードも早かったが軌道は真っ直ぐだ。かわすのはそう難しい事では無かった。


「がっ!?」


「───っ!?」


 しかし、完全にかわした俺達を襲ったのは予想外の衝撃だった。


 俺達に当たらずに地面に着弾した炎が弾け飛び俺達を襲ったのだ。


 幸いな事があったとしたら、俺とアオイには当たったが運良くニナには当たらなかった事だ。


 アオイは元から職業による耐性で炎のダメージはそこまで大きくないし、俺自身もアオイ程では無いが炎に対する耐性はある方だ。


 逆に耐性がかなり低いニナが当たっていたら、この飛沫のような炎でも致命傷を受けていたかもしれない。


「······ウォーターバレット」


 アオイから水の弾丸が無数に放たれる。それらは襲ってきた男に向かって飛んでいき、着弾する。


「チッ! 雑魚が調子にのってんじゃねぇぞ!」


 多少のダメージを受けたのか集中的にアオイが狙われ始める。


「俺を忘れてんじゃねぇぞ! フレイムバースト!」


 俺は奴の背後から大量の火の魔力を込めた弾丸を放つ。


「がぁっ!? こんのウジ虫どもがぁ!」


 再び俺に向かって放たれる黒炎。


「ん?」


 回避した後の飛沫も含めて問題なく回避することは出来た。しかし、先程より僅かにスピードが上がっていた気がする。


「喰らうにゃ!」


 今度は隙を突いてニナの短剣が襲いかかる。


 ······しかし、今度は警戒していたのかかわされる。


「貴様は風属性か······ならまずは貴様から死ね!」


「だが断るにゃ!」


 ニナに向かって放たれる黒炎の嵐だが、ニナは危なげなく全てかわしきる。


「チッ! ならコイツはどうだ!」


 今度は数えきれない数の黒炎が一気にニナに襲いかかる。


 ヤバイ! あれじゃあ黒炎はかわしきれてもその後の飛沫がかわしきれないだろ!


「ウォーターバレット!」


「ファイアバレット!」


 俺とアオイは一つアイコンタクトを取るとお互いに手数の多い魔法を使って空中で黒炎を爆発させる。


 それと同時に飛沫のように飛び散る炎も迎撃する。


「ギリ······」


 いきなり襲ってきた男が歯軋りをする。


 いきなりテツがやられた時はどうなるかと思ったがコイツ······俺達だけでも何とか戦えている。


 ······今の所はだが。


 何せこちらは相手の攻撃を受けたら最悪一撃でやられる。だが、さっきから奴は俺達の全力に近い攻撃を受けてもまだまだ何ともなさそうだ。


 ······苦しい戦いになりそうだ。

本日の投稿は以上です!


次回投稿は日曜日の予定です!


······もしかしたら火曜日になるかもですが


よろしくお願いいたします

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