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校外学習その3

今日は寝そうになりながら書いているので、少しおかしな部分があるかもしれません。


おかしな部分がありましたら感想よりお願いいたします

「よし! そろそろ戻るか」


 先程まで奇襲と逃走を繰り返していた俺とアオイは辺りが暗くなってきたのを確認して元の場所へと戻ることにした。


 今回の奇襲は概ね成功。逆に言えば失敗しそうな所は奇襲をせずに隠れるか逃げるかしていただけだ。


 集合場所に戻ってテツ達と合流すると、テント等を準備して就寝の準備に入る。借り物のテントは今まで何回も同じ実習に使われたのか。様々なペイントの色で染まり、毒々しい色をしていた。


 その中に入り、夕食を済ますと見張りの順番だけ決めて寝る。


 まだ襲われてはいないが、この森に魔物がいないとも限らないからだ。


 見張りはクジで決め、最初にニナとレッカ、次に俺とテツが見張りに入ることになった。アオイは完全睡眠だ。


 睡眠に入ってからしばらくして、ニナにより起こされる。


 どうやら見張り交代の時間のようだ。


 眠い目を擦りながらもテツと共に見張りを交代する。


 そして、二人で見張りをしながら会話をする。


「そう言えば今まで聞いたことは無かったが、ノエルはどうして冒険者になろうと思ったのだ? 今はそうは思わんが白魔法師で冒険者になるのはかなり大変だろう」


「······5年くらい前の魔物の氾濫で俺の村は俺を除いて滅ぼされたんだ······だけど、その時に深夜の狼の皆が俺を助けてくれた······そしてそれだけじゃなくて沢山の大切な出会いをくれたんだ······それで俺は深夜の狼の皆のような、誰かを助ける事が出来る人になりたいと思ったんだ······冒険者になった理由はこんな感じかな?」


「ふむ······なるほどな」


 俺の答えにテツは納得してくれたのか何度か頷く。


「しかし、その目標は一人で達成するにはちと厳しいかも知れんな······恐らくパーティーを組む必要があるだろう」


「どういうことだ? パーティーメンバーなら今のメンバーが······」


 俺はテツの言葉の意味があまり理解できずに問い返す。


「ふむ、悪いがノエル······俺はこのパーティーにずっといることは出来ない。俺がここに来たのは冒険者として故郷を守る修練のためだし、この学校を卒業すれば直ぐにでも故郷に帰らねばならんからな······」


「え······」


「何も俺だけじゃないかも知れない。アオイは見るからに何らかの事情は抱えていそうだし、レッカとニナは大丈夫かもしれん······が考えておいて損は無いだろう······まぁ最悪ノエルはソロでもやっていけないことは無いとは思うが、その他にも様々な理由があるからな······」


「そうか·····そうだよな」


 これまで、学校を卒業すれば、このままのパーティーで冒険者になれるとも思っていたのだがそう言うわけでは無かったようだ。


 当たり前の事だが今テツが言った通り、皆卒業後も一緒にパーティーを組んでくれるとは限らない。


 結局その日は魔物達の襲撃は無く、俺は学校卒業後にどうするかを一人考えていたのだった。


 次の日にも二グループに別れて奇襲を仕掛ける。その後校外学習終了の時間になったので、森の入り口でテツ達と合流する。


 テツ達は全身緑になっていて、何があったのか聞くと、奇襲をかけようと思ったら罠にはまって包囲され、そのまま延々とペイントボールを投げ続けられたそうだ。


 その話に思わず笑いそうになってしまったが、なんとか我慢する。


 そんなこんなで無事に校外学習を終了し、冒険者養成学校に帰って来ることができた訳だが······


そんな俺たちを待っていたのは避難警報と、冒険者養成学校ダンジョンの氾濫を告げる放送だった。

本日はここまでです。


次回更新は金曜日の予定です。


よろしくお願いいたします!

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