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校外学習その2

なんとか今日中に投稿できました。


遅くなって申し訳ないです!続きは明日更新です!!


よろしくお願いいたします!

「皆! 来たにゃ!」


 俺達が森に入って早十数分。


 最初に接敵に気づいたのは流石と言うか何と言うかこの半年で魔物を倒しまくった影響か耳と鼻が異常に効くようになったニナだった。


 その声の数秒後に木の上から飛んで来たペイントボールをテツが盾で受け止める。


「チッ!防がれたか······だが!」


「こっちもやられっぱなしでいられない! 皆行くぞ!」


 一発目を防がれたクラスの奴が二発目三発目とペイントボールを投げてきた。


 俺達も負けじとペイントボールで応戦するが、敵の方が高所なので全て回避される。


 偶然で当たってもペイントがつくだけで、相手が怯んだりしないため相手の手が止まることはなかった。


 相手が一人だからこそテツが防ぎきってくれているが、複数人だと俺たちの中にも被弾者が出てきていただろう。


「──にゃっ!? ノエル! 結構な人数が近づいて来てるにゃ!」


「······アオイ! 頼む!」


 これだけ大騒ぎしていたのだ。周りにいた他の奴等が見にきたのかも知れないし、一人で奇襲というのもおかしな話なので、もしかしたらアイツの増援なのかもしれない。


 どちらにせよ長々と戦って仲間と合流されると中々に厄介な事になるので撤退しようとアオイに指示を出す。


「······ミスト」


 アオイは俺の指示に頷くと青魔法で霧を作って俺達の姿を隠してくれる。


 その霧がある程度広範囲に広がった事を確認すると俺達はアオイの先導でその場を移動する。


 アオイが作り出した霧だけあって、アオイは全く影響を受けないらしいが、それ以外の俺達や敵さんはしばらく一寸先も見えない状態だ。


 なので、アオイの先導無しだと少し危険なことになる可能性がある。


「······なんとか撒いた?」


「にゃ! 少なくともさっきの連中の気配はないにゃ!」


 しばらく移動してアオイとニナが周りに敵は居ないことを教えてくれる。


「はぁ、さっき少し戦闘してみて思ったんだけど······この校外学習はまともに戦ってると不利になると思う」


 実際にさっきは俺達の前に現れたのが一人だったから被弾したのはテツの盾だけだったが、後一人······いや、二人増えていれば俺たちもかなりの数被弾していたはずだ。


 それに武器は相手への攻撃に使えないから基本的に銃か魔法で攻撃しているレッカやアオイ等は大変かもしれない。


······俺?俺はブーストで強化してぶん投げれるのと、魔導書をしょっちゅう投げているから物を投げるのは得意なんだ。


「だけどよ······正攻法で戦わないならどうするんだ? さっきみたいに逃げることを繰り返してたらアオイの魔力が持たねぇぜ?」


「勿論。だから俺達もさっきの班みたいに二手に別れて奇襲を仕掛ける」


「なるほどな······確かに人が多いとその分目立つ。それに二手に別れた方が効率も良いか······」


 テツが珍しく俺の言いたいことをきちんと理解してる······その理解を少しは勉強にも向けてくれれば教える方としては楽なんだが······いや、今はいい。


「一応分け方は俺とアオイのチームと、ニナとレッカとテツの三人のグループだ」


「······その選出基準は?」


「まずレッカとニナはあまり別れることを好まないだろう」


 俺の言葉にニナとレッカが首を縦に振る。


「そして、二人ともどちらかと言えばアタッカーだ。なら支援が必要······そう考えるとニナとレッカのグループを三人にしたいわけだが······」


「······したいわけだが?」


「残りのメンバーの中で二人を選出すると考えた場合、テツとアオイではテツが守りに入る分攻撃力が足りなさすぎるし、俺とアオイなら攻撃力は二人いるから十分だし最悪俺がデュアルブーストをかけてアオイを担いで逃げることが出来る······でも······流石にテツを背負って逃げるのは······」


「······色々と理解した。もう大丈夫」


 首を捻って考えているテツの隣で俺の言葉に納得の表情で頷くアオイ。


 ちなみにデュアルブーストとは俺の魔力循環とブーストを一緒に発動した状態のことだ。俺は魔力循環でも疑似ブースト状態になれるので、二重のブーストという意味でデュアルブーストと呼んでいる。


「それじゃあ、夜暗くなったら······そうだな! もう一度この広場に集合だ。では······解散!」


そう言って俺達は奇襲をかけるべくそれぞれ別れた。

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